本校では4月6日に最小規模での入学式こそ実施できたものの、始業式は行うことができず、ここまで来ました。
 授業はClassiでの課題配信とYouTube(オンデマンド)での動画配信です。
 本校では企業用会議システム(例えばZoomなど)はシステムのセキュリティレベルに課題が確認されているとともに、使用者である生徒のプライバシー自己管理能力が企業人レベルには達していないことなどを踏まえ、導入はしていません。

 私が担当している国語総合【現代文】の授業では、主教材が『論理エンジン』であり、『思考ルート』であることから、幸いにも対面授業ができないことのデメリットは最小限に抑えられている状態です。
 『論理エンジン』の学習においては、この時期は「学習のお作法」をしっかり身につけさせることが大切なのですが、今年度はそれができないので、教材として最初に『誌上講義OS1+2』を指示しました。従来であれば『誌上講義』は2年生になってから、1年生での学習を忘れないための独習教材としてGWの課題にすることが多かったのですが、今回はいわば「反転学習」のような形で、先に誌上講義に取り組ませ、6月以降の対面授業で確認していくことにしています。
 『思考ルート』については特に重要な冒頭部分(論理とは何か、言語・認識・コミュニケーションなど)について配信動画で授業を行い、論理を学ぶ心構えだけは身につけてから始業を迎えてもらうこととしました。
 誰ひとりとして経験がない現状下、みんなが手探りで学び、教えています。
 私もいろいろ工夫をして、新しい指導スタイルを見つけていきたいと考えています。