今年度の講演・セミナーが始まります。

 例年は「授業力向上セミナー」が年度最初の内容でしたが、今年度はディベートをメインテーマとした講座を新しく設定し、スタートしました。

 今年度の高等学校入学生より、「大学が入学生に求める能力」と「高校が3年間の教育を通して育む能力」とを今まで以上に密接に関連付けて、効果的に人材を育成していきましょうという取り組みが本格化します。
 その一つの具体的な形が大学入試改革であり、その改革の目玉を端的に言えば、「今までは数値化することが難しいと思われていた能力」を入学試験での判断材料として明確に位置づけましょう」ということになります。
 これにより、高校の教育現場でも指導法改革が進められており、たとえば国語科では今までその重要性は「なんとなく」認識されてはいたものの、実際の授業に組み込まれることが少なかった(効果的な授業を行うスキルを持った教師が少なかった)「ディベート」などが注目されるようになっています。
 このような背景があってか、今回の講座には想定人数を上回る先生方のお申し込みがありました。東京会場ということで、もちろん関東圏の先生方が中心となりますが、遠くは沖縄県から日帰りの強行軍で参加された先生方もいらっしゃいました。

 さて、講座の内容ですが、大きく以下のような3部構成としました。

 ① 高大接続の整理と共有
 ② 開智高校での私の実践(1)「マイコン」
 ③ 開智高校での私の実践(2)「ディベート」

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 「マイコン」の講義では、参加された先生方に生徒になってもらい、実際に「マイコン」を体験していただきました。

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 その後で、私の授業の映像をご覧いただきながら、指導のポイントをお話しました。

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 また「ディベート」の講義では、テキストとして私が書かせていただいたテキスト(水王舎刊)を使用し、実際の授業の映像2本を使ってお話をしました。

 ディベートについては、指導者側が抱える課題がいくつかあると私は考えています。
たとえば、
  ・教師自身にディベートの実体験がない。
  ・ディベートの指導している(したつもりでいる)が実はディスカッションの指導である。
  ・ディベートマッチを上手に行わせることを指導のゴールに設定している。
などが挙げられます。
 学校教育(国語教育)の中でのディベートの位置づけを指導者一人ひとりが的確におこなえていること、加えて、目の前の生徒をどのように伸ばしていくかのイメージができていることなど、ディベートを効果に教材化するためには、クリアすべき課題がたくさんあります。


 あっという間の3時間の講座となりました。
 参加していただいた先生方、お疲れ様でした。今回の講座が先生方の授業にわずかでも良い影響を与えることができれば、これほどうれしいことはありません。
 これからも情報を交換しながら、より良い授業実践に切磋琢磨していきましょう。