今日の授業は取材が入りました。新聞社系です。
「アクティブラーニング」という大きなくくりの中で、私の授業が引っ掛かったようなのですが、そもそも私は(というより開智では)最近大流行の「アクティブラーニング」という取り組みはしていません。しいて言えば、今から20年以上前から実践し続けている「探究学習」や「学びあい」「教えあい」といった取り組みが、結果的にはアクティブラーニングに近いといった程度です。
そういう事情から、今回のオファーの経緯が良くわからなかったのですが、今日お会いして腑に落ちました。実は取材チームの中に『論理エンジン』についてよくご存知の方がいらっしゃり、企画当初から「『論理エンジン』+「学びあい」」の記事を立てるということだったのだそうです。
そういうことでしたら、授業によそ行きの服を着せる必要はありません。いつもの内容とテンポで授業をスタートしました。
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「第6回」 6月7日 3・4時間目(通算第11・12回)
教材:教科書
(1)マイコンの発表とコメント
今回のテーマは、「大手コンビニが地域によって価格を変更する」というものでした。
同じ商品でありながら、地域によって販売価格を変更するという戦略について、発表者は
一定の理解を示しつつも、地域間格差の拡大や、かえって経済活動を停滞させてしまう
のではないかといった懸念を表明していました、綿密なマーケティングにより立てられた
戦略のデメリットを指摘した形です。
これに対して今回のコメンテーターは3人とも批判的であり、コンビニ戦略を支持する
意見が述べられていました。なかには「安いに越したことはない」といった、「自分に居住
エリアは安く設定される」ことを前提として述べられたコメントもあり、やや荒削りな感じは
ありましたが、前回のマイコンの反省が活かされ、「感想で終わる意見」は見られません
でした。成長を感じます。
(2)「水の東西」 段落の要点をとらえる
前半の50分で、前時にグループ発表が終わっている第3段落について、全員で議論
します。
〇段落の要点=文の要点の集合体
〇文の要点=-飾り
〇文の要点のプライオリティを意識する
などの学習ポイントを振り返りながら、全グループの要約案を検証します。特に「どの
言葉を要点の中に残すのか」を意識させます。
その後は第4~7段落までを使って
〇対立事項→基準をそろえる
などの基本的なお作法の学習を行い、流れを整理します。
そして第8段落で、もう一度「段落の要点」をまとめる学習を取り入れました。
まずは各自でまとめ、それをグループで相互発表します。今回のモデレーターはC席
です。
この段落は「日本人が噴水を作らなかったことについての、筆者の考え(1次主張)が
述べられていますが、その「理由」の挙げ方に特徴があり、その部分をどのように要点に
反映してくるかが、私の「楽しみポイント」です。
取材のカメラがさまざまなアングルで生徒たちの学びの様子を撮影していますが、
外部の方が授業にいたり、撮影されたりすることは、私の授業では日常茶飯事なので
生徒たちも気にすることなく、話し合いを続けています。
残り15分といったところですべてのグループの「要約案」が黒板に提示され、その
一つ一つについて、全員で批判していきます。
私の狙いとは違った部分の指摘も多く出されますが、それについてもスルーすること
なく、すべて引き受けていきます。その分時間がかかりますが、これが私の授業スタイル
ですから、そこは譲りません。生徒が一生懸命考え、述べた意見はどれも尊いものです。
残念ながら、今回も途中で時間切れです。続きは来週。
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授業の後の取材では、生徒たちの活動についてきわめて高い評価をいただきました。
今回来られた方は、全国で多くの学校のアクティブラーニングの取材を行っていらっしゃる
そうですが、そのご経験の中でも、これほど生徒が生き生きと、そして濃密な話し合いや
発表をしている学校は見たことがないとのことでした。
お世辞半分としても生徒たちが褒められると悪い気はしません。
記事が楽しみになってきました。
「アクティブラーニング」という大きなくくりの中で、私の授業が引っ掛かったようなのですが、そもそも私は(というより開智では)最近大流行の「アクティブラーニング」という取り組みはしていません。しいて言えば、今から20年以上前から実践し続けている「探究学習」や「学びあい」「教えあい」といった取り組みが、結果的にはアクティブラーニングに近いといった程度です。
そういう事情から、今回のオファーの経緯が良くわからなかったのですが、今日お会いして腑に落ちました。実は取材チームの中に『論理エンジン』についてよくご存知の方がいらっしゃり、企画当初から「『論理エンジン』+「学びあい」」の記事を立てるということだったのだそうです。
そういうことでしたら、授業によそ行きの服を着せる必要はありません。いつもの内容とテンポで授業をスタートしました。
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「第6回」 6月7日 3・4時間目(通算第11・12回)
教材:教科書
(1)マイコンの発表とコメント
今回のテーマは、「大手コンビニが地域によって価格を変更する」というものでした。
同じ商品でありながら、地域によって販売価格を変更するという戦略について、発表者は
一定の理解を示しつつも、地域間格差の拡大や、かえって経済活動を停滞させてしまう
のではないかといった懸念を表明していました、綿密なマーケティングにより立てられた
戦略のデメリットを指摘した形です。
これに対して今回のコメンテーターは3人とも批判的であり、コンビニ戦略を支持する
意見が述べられていました。なかには「安いに越したことはない」といった、「自分に居住
エリアは安く設定される」ことを前提として述べられたコメントもあり、やや荒削りな感じは
ありましたが、前回のマイコンの反省が活かされ、「感想で終わる意見」は見られません
でした。成長を感じます。
(2)「水の東西」 段落の要点をとらえる
前半の50分で、前時にグループ発表が終わっている第3段落について、全員で議論
します。
〇段落の要点=文の要点の集合体
〇文の要点=-飾り
〇文の要点のプライオリティを意識する
などの学習ポイントを振り返りながら、全グループの要約案を検証します。特に「どの
言葉を要点の中に残すのか」を意識させます。
その後は第4~7段落までを使って
〇対立事項→基準をそろえる
などの基本的なお作法の学習を行い、流れを整理します。
そして第8段落で、もう一度「段落の要点」をまとめる学習を取り入れました。
まずは各自でまとめ、それをグループで相互発表します。今回のモデレーターはC席
です。
この段落は「日本人が噴水を作らなかったことについての、筆者の考え(1次主張)が
述べられていますが、その「理由」の挙げ方に特徴があり、その部分をどのように要点に
反映してくるかが、私の「楽しみポイント」です。
取材のカメラがさまざまなアングルで生徒たちの学びの様子を撮影していますが、
外部の方が授業にいたり、撮影されたりすることは、私の授業では日常茶飯事なので
生徒たちも気にすることなく、話し合いを続けています。
残り15分といったところですべてのグループの「要約案」が黒板に提示され、その
一つ一つについて、全員で批判していきます。
私の狙いとは違った部分の指摘も多く出されますが、それについてもスルーすること
なく、すべて引き受けていきます。その分時間がかかりますが、これが私の授業スタイル
ですから、そこは譲りません。生徒が一生懸命考え、述べた意見はどれも尊いものです。
残念ながら、今回も途中で時間切れです。続きは来週。
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授業の後の取材では、生徒たちの活動についてきわめて高い評価をいただきました。
今回来られた方は、全国で多くの学校のアクティブラーニングの取材を行っていらっしゃる
そうですが、そのご経験の中でも、これほど生徒が生き生きと、そして濃密な話し合いや
発表をしている学校は見たことがないとのことでした。
お世辞半分としても生徒たちが褒められると悪い気はしません。
記事が楽しみになってきました。