ここ一カ月ほどは週末というと悪天候が続いていましたが、今週は天候に恵まれました。
 今年も秋の研修シーズンになり、16日には名古屋でお話しさせていただきました。

 いつも通り、第一部では出口先生からご講演をいただき、私は第2部を担当します。
 中京地域を中心に40名程度の先生方がお集まりくださいました。

 この研修会での、私の講演テーマは「国語教育と『論理エンジン』」なのですが、理念ばかりに終始することなく、できるだけ実践的な話ができるように心がけています。
 教育に携わる者は、常に理想を追求し続ける姿勢を持っていなければ、存在意義を失ってしまうわけですが、その理想希求は日々「目の前の生徒」を通して行われなければなりません。抽象化された一般論はそれとして、教師は常に目の前の生徒を伸ばしていく具体的手法を持っていなければならないわけです。

 各地で行っているこの研修会は、「指導力向上セミナー」とは異なり、『論理エンジン』をまだ指導したことがない先生方が集まっています。しかし、だからと言って『論理エンジン』の魅力をイメージとして伝えても、参加された先生方にはほとんどメリットがありません。(それならば『論理エンジン』の宣伝リーフレットで十分です。)
 そこで、私の話の中心は「『論理エンジン』でできること」の実際をお見せすることになります。
 セミナーと違い90分という限られた時間ですので、扱える項目はごくわずかになってしまいますが、できるだけ具体的なお話をするようにしています。

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 後半では、OS1、OS2の問題を実際に先生方にも解いていただき、生徒の躓きポイントなどを指摘していきます。

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 学び合いとまではいきませんが、隣の先生と相談していただきながら、各先生が現在指導している生徒をイメージして教材の活用法を考えていただきました。

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 講座の中で私は、「読解力と得点力とを混同している生徒が多い。中にはその違いを認識しないで指導している教師もいる」という話をしばしばします。そのときにはいまひとつピンと来ていない様子の先生方も多く、今回の研修会でもそのような顔をされていた先生もいらしたのですが、その先生も実際の問題演習を通じてその違いを明確に意図していただけたようです。
 先生方相互の話し合いも、後半には大変に盛り上がり、実りある時間を共有させていただくことができました。


 
 日曜日にもかかわらず参加いただきました先生方、ありがとうございました。
 微力ではありますが、これからも先生方と一緒に生徒を伸ばすメソッドを開発していきたいと考えておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。


 次回の研修会は、来月仙台で行います。
 多くの先生方のご参加を心よりお待ち申し上げます。