開智高校では夏期講習最終タームの第6期講習が始まりました。
私は第5期で慶應対策講座を行い、この6期の期間は29日に実施する
学内教員研修をはじめとした、「教員研修」を担当することが多くなります。

そのスタートとなるのが、本日行わせていただいた、名古屋にある中高一貫校での
教員研修です。
こちらの学校にはおととしにも研修講師としてお招きいただいていることもあり、
顔なじみの先生が多くいらっしゃいます。

今回の研修テーマは「記述力を伸ばすための指導法研究」。
とりわけ大学受験に向けてラストスパートをかける高校3年生に対して、
2学期により効果的な指導を展開していくための方法を先生方と一緒に考えていきました。

午前中の研修では、先生方には生徒になっていただき、私の模擬授業を
受けていただきました。
中心となる内容は「論説文の読解ルート」と、「記述問題を解くためのお作法」の確認です。
生徒目線で授業を受けていただくことにより、また違った風景が見えてきます。
そのことを先生方に実感していただきました。

午後の研修はいつもの開智スタイル「学びあい」です。
先生方には事前に3題の入試問題をお渡ししてあり、それらについて、ここでも生徒となって
相互に自分の作った答案と、それに至る思考ルートを相互に発表しあっていただきました。

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ここでは、私がお示しした「思考ルート」を忠実に守っていただきました。
いつもの自分流」の解法ルートからいったん離れていただくことで、
指導の幅尾を広げていただくことも意図した「学びあい」です。

次にサンプルとして用意した、実際の生徒の答案について採点をしていただきます。
記述問題に対する対応力を育成していく過程においては、教師の「採点力」が最も重要になります。
私はこの力のことを「診断力」と呼んでいます。
的確な「診断」なしに「効果的な治療」ができないことはいうまでもありません。
では、的確な診断を下すために何が必要なのか。… この点について午後の研修では考えて
いただきました。

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参加された先生方、お疲れ様でした。
前回お招きいただいたとき同様、法人主催の教員研修ということでしたので、
いろいろな先生が参観なさる中での研修でしたから、いっそう緊張された先生も
いらっしゃったのではないかと思いますが、最後まで熱心に取り組んでいただき、
ありがとうございました。
これからも機会をとらえて、お互いに高めあっていければと思っております。
今後とも、よろしくお願いいたします。

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この研修が終わって、現在私は大阪にいます。
明日はここ大阪で「授業力向上セミナー2014」の今年度第2回を行います。
今回のセミナーは9時から17時までの終日研修です。
またこのブログで報告させていただきます。