久しぶりの更新です。
2学期に入って、体育祭が終わってから、1年生、2年生ともに
ディベートの学習をしていますが、9月y・10月は祝日の関係で
各クラスの授業時間にばらつきが大きく、進度ががまちまちに
なっています。

そのような状況の中で、2年生がいち早くディベート・マッチに到達しました。
2年生の諸君が設定したテーマは「死刑制度の是非」です。
テーマ分析後の論題は、
「法治国家であり、民主主義国家である現代の日本には、死刑制度は不要である。」
となりました。

今回は、書籍資料だけでなく、Web資料の利用も認めました。
Web上に氾濫する情報には価値のあるものと価値のないものとがあることは、生徒たちもわかっていますが、実際に友人がどのような観点でそれらを区別しているかといったところまでは、お互いにわかっていません。
そこで今回の学習を通して、Web情報の取捨選択の観点についても、相互学習の過程で共有してもらおうと考えたわけです。

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マルチメディア室で、グループごとに情報を集めます。
教室に戻ってからは、書籍資料と照らし合わせながら、情報カードへとまとめていきます。

この後、約1週間の準備期間を経て、ディベート。マッチを行いました。
2年生はディベートにもだいぶ慣れてきており、掲示資料なども準備して立論を展開していきます。

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作戦タイムの使い方にも無駄がなく、質疑応答に備えたカードの準備などがされています。

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ジャッジの生徒たちは、20ある観点について、5段階で評価していきます。
観点が多い分、各ディベーターの論理をしっかりと追いかけていかないと判定できません。

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今回のクラスは32名のクラスですので、4人1チームで、8チーム編成。
トータルで4試合行いました。

どのチームも、1年生の時と比較して、ゲームとしてのディベート・マッチのこなし方は
うまくなっています。
しかし、それ以上に進化したのが「テーマの深め方」でした。たとえば、
・正解のない問いに対して、様々な観点からアプローチしていく。
・与えられた様々な情報をクリティカルな視点をもって検証していく。
このような姿勢が、今回のディベート学習の中で顕著に見られたことが、私にとって
何より嬉しいことでした。

2年生は3日後の10月17日から「Contemporary issues アメリカ研修」に出かけます。
私も同行します。
一週間の研修の中でいろいろな物事を見聞きし、体験してくるわけですが、
そこでも今回のディベート学習を通して身につけた、「どうして?」「本当に?」という視点を
発揮してくれることと思います。
そして、そのうえでたくさんの感動を持ち帰ってくれることと思います。

CIの模様はまたこのブログでも報告させていただきます。