約一か月ぶりの更新です。随分とサボってしまいました。
5月も中旬となり、開智高校では来週から中間考査が始まります。
1学期の中間考査までには、スプリングセミナーやG.W.などがあるため、2単位の国語総合(現代文)の授業は思いのほか少なくなってしまいます。
今年度は6回の授業で考査を迎えることとなりました。
とはいうものの、S類では授業で取り上げた教材をそのまま試験に出すということはないので、(現代文は暗記力を試すわけではありませんからね)考査までに何回の授業が行われたかということは、あまり重要ではありません。
さて、今回は写真を中心として授業風景をお伝えしたいと思います。
S類に入学してきてまだ2か月足らずの生徒たちですから、今は「私の授業に参加するための『お作法』」を身につけている段階です。
彼らの、今までの授業参加スタイルは、まさに「授業を『受ける』」スタイルです。その時間、その場所に居さえすれば何とかなる、「受け身」スタイルです。このスタイルは、授業に参加する生徒にとっても、また授業を行う教師にとっても、実に「お気楽」なスタイルです。
しかし、このスタイルでは生徒は伸びません。正確に言えば、「その科目の能力が既に高い生徒」「その科目に高い興味関心を持っている生徒」は伸びますが、そうでない生徒の力は伸びることはありません。
なかでも特に可哀そうなのが、「その科目について、潜在的に高い能力を持っているにもかかわらず、今までの教育の中でその力を伸ばしてもらうことができてこなかった生徒たち」です。「智が開かれていない」わけですね。
今までにもこのブログで私の授業スタイル、あるいは開智高校の授業スタイルについては幾度となく取り上げてきました。そのスタイルとは「学びあい」です。
「学びあい」にもいろいろなパターンがあると思いますが、私の授業では「3つの要素」を同時進行でストレッチしていきますので、まずはその「お作法」に慣れることから始めるわけです。
ちなみに、3つの要素とは
① 「思考」と「試行」を繰り返し、自分なりの「至高」の結論を構成すること。
② グループメンバーとの話し合いを通して、多彩な思考ルートを疑似体験すること。
③ 自分の考えの発信と、相手の考えの受信を通して、ソーシャル・スキルを高めていくこと。
を指しています。
(1) 授業1・2回目
『思考ルート』を教材として、現代文学習について本質を見つめ直す学習から、今年度の学習がスタートしました。
学習のイメージをつかんだら、『論理エンジン』で、確認していきます。
まだまだ、個人活動での思考の深化も上手にいきませんし、グループでの話し合いもぎこちなさが残ります。
しかし、今年の生徒も先輩たちと同じように、「まずはやってみよう」という姿勢が旺盛です。これは、これからの能力開発において欠くことのできない、非常に重要な点です。
今年のS類生も楽しみです。
今回取り組んだ課題は「一文の、主語・述語を指摘すること。
そしてグループでの討議テーマは、
「小学3年生にわかるように説明する。」
としました。
小学3年生の段階では、まだ「主語」「述語」という言葉の定義が行われていません。それを踏まえて、どれだけわかりやすく、つまり論理的に説明できるかがポイントとなります。
説明対象である「他者」を明確に意識することで、論理的なアウトプットには他者意識が不可欠であることも体験的に学んでいきます。
どのグループも、いろいろな観点からアプローチしており、他グループの発表を聞くことで、さらに思考ルートの幅が広がっていきます。
(2) 授業3・4回目
ここでは『思考ルート』の学習が中心となります。
前回の『論理エンジン』の学習で確認した「文の要点」について、言語論的な観点から整理していきます。今回も学習活動の中心は「思考」「話し合い」「発表」「ルート共有」です。
(3) 授業5・6回目
ここからは、今までの学習内容をより実践的に検証していくために、教科書に入っていきます。教材としては 主に「教科書」と『思考ルート』とを使用します。
『論理エンジン』では扱われていない「まとまった文章」を使ってスキルの確認をしていくのですが、1年生のこの段階だと、教科書の文章に入った途端に、これまでに学習してきた「思考ルート」を忘れてしまい、中学校時代までの読解スタイルに戻ってしまう生徒が出てきます。そのやり方で国語の学力が伸びなかったことを、身をもって知っているにもかかわらずに…です。
習慣とは恐ろしいものです。しかし、それを徹底的に払拭しなければ、学力は伸びません。2年後の大学受験期になって、再び「現代文の成績を上げるにはどうすればいいですか。」と質問に来ることになってしまうのです。
これからしばらくの間は「習慣との戦い」になります。
中間考査が終わると1週間で文化祭(時鐘祭)です。
考査の1週間前である現在は、文化祭の準備も部活動もすべて活動禁止となっています。
文化祭のことも気になるでしょうが、今は考査に向けて集中・集中!
5月も中旬となり、開智高校では来週から中間考査が始まります。
1学期の中間考査までには、スプリングセミナーやG.W.などがあるため、2単位の国語総合(現代文)の授業は思いのほか少なくなってしまいます。
今年度は6回の授業で考査を迎えることとなりました。
とはいうものの、S類では授業で取り上げた教材をそのまま試験に出すということはないので、(現代文は暗記力を試すわけではありませんからね)考査までに何回の授業が行われたかということは、あまり重要ではありません。
さて、今回は写真を中心として授業風景をお伝えしたいと思います。
S類に入学してきてまだ2か月足らずの生徒たちですから、今は「私の授業に参加するための『お作法』」を身につけている段階です。
彼らの、今までの授業参加スタイルは、まさに「授業を『受ける』」スタイルです。その時間、その場所に居さえすれば何とかなる、「受け身」スタイルです。このスタイルは、授業に参加する生徒にとっても、また授業を行う教師にとっても、実に「お気楽」なスタイルです。
しかし、このスタイルでは生徒は伸びません。正確に言えば、「その科目の能力が既に高い生徒」「その科目に高い興味関心を持っている生徒」は伸びますが、そうでない生徒の力は伸びることはありません。
なかでも特に可哀そうなのが、「その科目について、潜在的に高い能力を持っているにもかかわらず、今までの教育の中でその力を伸ばしてもらうことができてこなかった生徒たち」です。「智が開かれていない」わけですね。
今までにもこのブログで私の授業スタイル、あるいは開智高校の授業スタイルについては幾度となく取り上げてきました。そのスタイルとは「学びあい」です。
「学びあい」にもいろいろなパターンがあると思いますが、私の授業では「3つの要素」を同時進行でストレッチしていきますので、まずはその「お作法」に慣れることから始めるわけです。
ちなみに、3つの要素とは
① 「思考」と「試行」を繰り返し、自分なりの「至高」の結論を構成すること。
② グループメンバーとの話し合いを通して、多彩な思考ルートを疑似体験すること。
③ 自分の考えの発信と、相手の考えの受信を通して、ソーシャル・スキルを高めていくこと。
を指しています。
(1) 授業1・2回目
『思考ルート』を教材として、現代文学習について本質を見つめ直す学習から、今年度の学習がスタートしました。
学習のイメージをつかんだら、『論理エンジン』で、確認していきます。
まだまだ、個人活動での思考の深化も上手にいきませんし、グループでの話し合いもぎこちなさが残ります。
しかし、今年の生徒も先輩たちと同じように、「まずはやってみよう」という姿勢が旺盛です。これは、これからの能力開発において欠くことのできない、非常に重要な点です。
今年のS類生も楽しみです。
今回取り組んだ課題は「一文の、主語・述語を指摘すること。
そしてグループでの討議テーマは、
「小学3年生にわかるように説明する。」
としました。
小学3年生の段階では、まだ「主語」「述語」という言葉の定義が行われていません。それを踏まえて、どれだけわかりやすく、つまり論理的に説明できるかがポイントとなります。
説明対象である「他者」を明確に意識することで、論理的なアウトプットには他者意識が不可欠であることも体験的に学んでいきます。
どのグループも、いろいろな観点からアプローチしており、他グループの発表を聞くことで、さらに思考ルートの幅が広がっていきます。
(2) 授業3・4回目
ここでは『思考ルート』の学習が中心となります。
前回の『論理エンジン』の学習で確認した「文の要点」について、言語論的な観点から整理していきます。今回も学習活動の中心は「思考」「話し合い」「発表」「ルート共有」です。
(3) 授業5・6回目
ここからは、今までの学習内容をより実践的に検証していくために、教科書に入っていきます。教材としては 主に「教科書」と『思考ルート』とを使用します。
『論理エンジン』では扱われていない「まとまった文章」を使ってスキルの確認をしていくのですが、1年生のこの段階だと、教科書の文章に入った途端に、これまでに学習してきた「思考ルート」を忘れてしまい、中学校時代までの読解スタイルに戻ってしまう生徒が出てきます。そのやり方で国語の学力が伸びなかったことを、身をもって知っているにもかかわらずに…です。
習慣とは恐ろしいものです。しかし、それを徹底的に払拭しなければ、学力は伸びません。2年後の大学受験期になって、再び「現代文の成績を上げるにはどうすればいいですか。」と質問に来ることになってしまうのです。
これからしばらくの間は「習慣との戦い」になります。
中間考査が終わると1週間で文化祭(時鐘祭)です。
考査の1週間前である現在は、文化祭の準備も部活動もすべて活動禁止となっています。
文化祭のことも気になるでしょうが、今は考査に向けて集中・集中!