久しぶりの更新です。

今月は13日に学園教育研究会があり、その5日後にはアメリカへ出発というスケジュールであったので、ブログの更新が延び延びになってしまいました。

24日に帰国したのですが、帰りの飛行機の中が寒かったせいか、すっかり風邪を引いてしまい、
せっかくの代休もベットの上で過ごすこととなってしまいました。
それでも気を持ち直して出勤した27日朝には、病院からもらった薬の作用でしょうか、ややフラフラした状態で駅の階段を踏み外し、右足首の靭帯損傷という怪我までしてしまい、この日に予定されていた学校説明会に松葉杖で足を引きずって臨むという、実にみっともない状態になってしまいました。

現在、右足は装具でがっちり固定され、薬の作用で相変わらずぼけっとした脳みそ状態では
ありますが、S類生にとっての最大のイベントであるContemporary issues米国研修の模様は、
ぜひとも旬のうちにお伝えしたく、PCに向かっています。
現在の脳みそ同様、文章もぼけっとしたものになると思いますが、どうかご容赦ください。

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Contemporary issues(CI)の取り組みの中でも「米国研修」は特別な意味を持つイベントです。

S類生一人ひとりが探究テーマとして持っている「解決すべき現代的な課題」について、
良くも悪くも現代世界に大きな影響力を持っているアメリカ合衆国の人々が、どのような考えを
もっているのかを調査してくること…これが最大の目的となります。

S類生が持っているテーマは非常に多彩で個性的なものが多いので、すべての生徒が満足の
いくヒアリングや資料収集ができるわけではありませんが、日常のちょっとした場面からも「その
テーマに対するアメリカの人々の姿勢」がうかがえることもあり、多くのS類生は電子辞書片手に
積極的に情報を集めているようです。

一方で、せっかくアメリカ合衆国まで行くのですから、その雰囲気を存分に楽しむということも
大きな目的です。
このブログでは、こちらの方を重点に報告していこうと思います。

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① 18日(成田→ヒューストン)

約12時間のフライトののち、テキサス州ヒューストンに到着です。
この時期でも気温は30度を超えることも珍しくなく、街の人々はほとんどがTシャツ1枚といった
服装です。
この日は時差ボケ解消のためにイベントは設けず、バスの車窓からダウンタウンを眺めつつ
ホテルの直行します。
ホテルではブリーフィングを行い、夕食となります。夕食はビュッフェ・スタイルです。
日本で見たこともないような食材が並ぶということはありませんが、その味付けに衝撃を受ける
生徒もたくさんいるようです。

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② 19日(NASA:連邦政府機関の中へ)

NASAには、誰でも入ることができるアミューズメント・エリアと、前もって手続きをしておかなければ入ることができないエリアとがあります。
S類ではCIの企画意図をNASAに対して十分に説明し、理解と賛同を得ているため、かなり深い所まで見学させていただいています。
しかも、S類生のためにゲートを1時間早く開けて下さり、じっくりと見学したり、たっぷりと質疑応答ができるように取り計らっていただいています。

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※ 現在のNASAのミッションは、スペースシャトル計画から国際宇宙ステーション
 および火星探査へと移行しています。
  生徒たちの目の前で、ISSとの交信がリアルタイムで行われています。

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※ ISSの実寸大のシュミレーターです。これ以外のも多くのロボットが置かれていて、
 目の前で多くの研究員たちが仕事をしています。


③ 19日(NASA:アウタースペース・アカデミー)

ここでは1グループ5人程度の小グループに分かれて、NASAから与えられたミッションに挑戦します。
あらかじめ基本となる6つの物理の原理についての説明がなされ、それらの原理を利用してロボットアームを制作するというのが、今回のミッションです。

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ロボットアームの設計を行い、それに必要な材料を調達します。
与えられた時間、与えられた予算内でミッションをクリアしなければなりません。
NASAの研究員とのやり取りはすべて英語で行いますので、それもなかなか大変です。

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一人ひとりがアイデアを出し、積極的にかかわっていくこと、そして、全員が協力すること。
この2つのどちらかが欠けてしまえば決してミッションはクリアできないことを、生徒たちは身をもって経験していきます。
今回のアカデミーでは、最も早くミッションをクリアしたのは、何と文系女子のチームでした。


④ 19日(NASA:スターシップ・ギャラリー/ランチ)

NASAの歴史をムービーと展示で学び、ランチとなります。
ランチは自由食です。生徒たちはアメリカに来て初めて自分で買い物をすることになります。
なかにはうまく注文ができない生徒もいますが、その最大の原因は「声の小ささ」です。
英語に自信がないので自然と小さな声になってしまい、聞き返されることでますます萎縮するといった状態です。

「文法的に正しい英語を話す」ことと、「目の前の相手とコミュニケーションする」こととは違うということに気付いてくると、生徒たちの表情もだんだんと変わってきます。

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「言語とは思考のツールであり、コミュニケーションのツールである」ことを、日本において日本人である生徒たちに実感させることは意外と難しいことです。
しかし、アメリカで「ランチの注文がうまくできなかった」体験をした生徒たちは「思考とコミュニケーションのツールとしての言語」を実感することができます。

これもCIの学習目的の一つです。
日頃から日本語を使って論理とコミュニケーションとを教えている私としては、すべての生徒に少しでも多くの「異言語体験」を、さらに言えば「失敗体験」を積んでもらいたいとなあと思っています。


…… 脳みそが限界に近づいてきました。これ以上書いていると「主語―述語」も間違えてしまいそうです。薬の作用には勝てませんね。

次回は、ワシントンD.C.での活動について報告したいと思います。