9月22日・23日の二日間、時鐘祭が行われました。
今年の時鐘祭はあいにくの雨模様でしたが、保護者のみなさまをはじめ、
開智の受験を考えている中学生や在校生の友人など、たくさんの方々に
ご来校いただきました。ありがとうございました。

さて、今年の時鐘祭のS類企画は「ポスターセッション」
S類生は、入学以来「Contemporary issues」に取り組んでいますが、その中間発表を
今年は「ポスターセッション」で行ってみようというわけです。

ポスターセッションに取り組むのが初めてという生徒がほとんどですので、今回はポスターの内容についても、プレゼンテーションのフォーマットについても、細かい縛りは設けません。
1年生も2年生も、「自分の研究内容をわかりやすく伝えるための工夫をしよう」という目標を一つだけ共有し、取り組みます。

S類には、1年生が約170名、2年生が約150名在籍しています。そのすべての生徒に時鐘祭で発表してもらいたいのですが、時間的制約のため実現できません。
そこで2学期に入って、1年生はクラスごとに、2年生は研究カテゴリごとに全員発表会を実施し、その結果、各学年25名ずつを選抜することにしました。

発表者の研究テーマは以下のようになっています。

≪1年生≫
1年

≪2年生≫
2年

発表の持ち時間は一人15分間。10分間を発表に使い、残りの5分間を質疑応答に充てている生徒が多く見受けられました。

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鋭い質問に立ち往生してしまう生徒、逆にすべての質問に難なく答える生徒、
更には、自分の方から聴衆に質問を投げかける生徒など、
普段の学校生活や授業では見ることができない生徒の姿をいろいろとみることができました。

発表者を含め、すべてのS類生の諸君、お疲れさまでした。

今後は、1年生は「研究の深化」のフェーズに入ります。2年生は、来月には米国研修。そして学期末には最終論文の提出が待ち構えています。
それぞれの学年で取り組みは違いますが、今迄通り、妥協することなく取り組んでいきましょう。

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今回のポスターセッションを通して、私が最も驚かされたのが、生徒たちの発表力の高さでした。
研究そのものについては、どの生徒たちも踏み込んだ研究をしていることは知っていましたが、
その研究成果を不特定多数の前で発表することについては、やや不安があったのですが、
全くの杞憂でした。
発表の内容もとてもわかりやすく(つまり、論理的であり)、伝え方も明瞭で堂々としていました。

S類への入学後まもなくのうちは、授業での発表でさえもうまくできなかった生徒たちが、ここまで成長してくれた背景には、開智の「学びあい学習」を通して、「自分の考えを発表する」ことを毎時間のように体験していること、そして、現代文の授業(『論理エンジン』『思考ルート』の授業)を通して、「論理的に構成し、わかりやすく伝えること」を学んできたことが確かにあるのだろうと実感しました。


今回のポスターセッションの取り組みを通して、開智の教育目標の一つである、「創造型・発信型のリーダーを育成する」ことを、S類生たちが着実に具体化してくれていることも確認することができました。

S類生たちは、私たち教師の予想をはるかに超えたスピードとクオリティをもって日々成長しているようです。
私たち教師も、もっともっと頑張らねば!