S類のスタート行事であるスプリングセミナーが無事終了しました。
この企画はS類生全学年が参加する、S類伝統の宿泊行事です。
学年ごとに目的は異なりますが、先輩、後輩とが一緒に合宿することで
お互いの活動を意識しながら、それぞれの「学年の役割」を自覚していくことができる
行事になっています。
開智学園では小学校から入学してくる児童たちが集う総合部がありますが、そこでの
先進的な教育スタイルに「異学年齢学級」というものがあります。そのシステムの教育効果を
高等学校でも実現しているのが、このスプリングセミナーなのです。
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合宿地である箱根に到着すると、早速開校式が行われます。
はじめに校長先生から、お話を伺います。


開校式のあとは、学年に分かれての活動になります。
3年生は「勉強合宿」が中心的な目的ですので、早速講座に向かいます。
1年生は、いわゆる高校生活ガイダンスを目的とし、プログラムが組まれていますが、
単に「開智高校での生活」をガイダンスすることを目的とはしていません。端的に言えば
「S類生になる」ことが、この合宿の最大の目的であるといえます。
そのスタートとして、S類2年生が1年生に校歌を教えます。楽器などありませんので、
2年生は自分たちで歌いながら、教えていきます。
2年生の各クラスには、1年生のクラスがそれぞれ分担されています。1年生は練習後に
クラスごとに校歌を発表しなければなりませんので、2年生はそれぞれ自分が担当している
クラスが上手に発表できるように、一生懸命に教えています。


校歌練習の後には、それぞれのチームの中でのフリートークの時間があります。
ここでは2年生から1年生に向けて、「S類生としてのお作法」などが伝えられたりします。
また、1年生も先輩にいろいろな質問をします。なかなか先生には聞きにくいことや、
S類のあれこれについて、先輩に尋ねているようです。
合唱練習を含めて、この時間はわれわれ教師は生徒たちには近づかないようにしています。
特に、このフリートークの時間は、教師が近くにいると話しにくいことなども話されているよう
ですので、極力離れています。
(何が話されているのか、聞きたい気持ちはやまやまなのですが…)