午前中の京都散策から大阪に向かいます。

天気はすっかり回復し、快晴の青空です。

この時期は、多くの高校が期末考査の時期のようで、車内にも多くの高校生がいました。
当たり前のことなのですが、巧みに(?)関西言葉を話している高校生を見ると、なぜか妙に感動してしまいます。

研修会の会場へ到着すると、すでに多くの先生方が着席されていました。今日の模擬授業に協力してくれる高校生のみなさんも準備万端の様子です。
わたしの出番は、お2人の先生方の模擬授業の後なので、約2時間後になります。

BlogPaint

最初の模擬授業では文学的な文章を、次の模擬授業では文学的な文章を教材として、それぞれの先生方が「論理エンジン」をベースとした読解の仕方について授業をされました。生徒のみなさんもとても楽しそうに授業を受けていて、活気のある2時間となりました。

*******************************************************************************

今回のわたしがお話しさせていただくテーマは、ざっくりといえば「『論理エンジン』の使い方」です。

現在『論理エンジン』は全国の250校以上の学校で採用されていますが、その使い方は学校によってさまざまです。非常に効果的に活用している学校がある半面、思ったように使いこなせていない学校も少なからずあります。
今回の講演では、私自身の失敗体験と成功体験とを紹介しながら、3パターンの指導方法を提示させていただきました。

CIMG2575CIMG2573

『論理エンジン』は通常の国語教材の枠を超えた「思考力育成」のための教材ですので、既存の国語教材、特にその代表である「教科書」との連携をどうとるのかという点は大きな課題です。
この課題を解決するために試行錯誤されている学校も多くあります。

本校のように、学園の教育方針と『論理エンジン』が目指しているものとがマッチしている場合には、躊躇なく『論理エンジン』に軸足を置いた指導ができるのですが、そうでない学校においてはなかなか難しいのが実情です。

CIMG2582CIMG2577

私は、『論理エンジン』を使い始めてから現在に至るまで一貫して、

「まずは『論理エンジン』だけをしっかり教える」

というスタンスですので、本音を言えば

「『論理エンジン』だけをしっかり指導してください」

と言いたいところなのですが、過去の講演でも、寄せられる質問の多くは先述の「教科書との連携問題」でしたので、今回の講演ではその点に特化した話をさせていただきました。


「教科書と『論理エンジン』の連携」については、このような講演でお話をするだけではなかなか実践に生かしていくことはできません。
そこで現在、教科書を『論理エンジン』で指導していくための教材を開発しています。
着手してから間もなく1年になりますので、来春には生徒のみなさんや先生方のお手元にお届けできると思います。
初めての試みですので、不十分なところも多いとは思いますが、少しでもお役にたてればと考えております。
出来上がりましたら、ぜひ一度ご覧下さい。