2学期が始まって1ヶ月が過ぎました。
 予定通り、ディベート漬けの現代文授業を行っています。

 今年のクラスは6班構成ですのでディベートテーマは3つ設定しました。
 生徒一人あたり2つのテーマを、最初の授業までにClassiのアンケートフォームで提出するように指示しました。
 
 ※Classiはご存知の方も多いと思いますがClassi社が販売している総合的な学習支援ソフトです。本校では今年度より導入していますが、非常に多機能なのでまだ全体の10%も使えていないのが現状ですが、授業や行事の振り返りを記録することなどから、少しずつはじめているところです。

 生徒が提出してきたテーマについて、まず私が検討します。ディベータブルであるか、価値論題になっていないかなどの観点で検討し、不適格なものはこの段階で没にします。
 そして、適格であった論題をすべて生徒に開示し、生徒たちが投票により3つの論題を決定します。
 今年の論題は、
 ①日本は同性婚を認めるべきである。
 ②日本は死刑制度を廃止すべきである。
 ③日本は安楽死を認めるべきである。
となりました。
 ②、③は言ってみれば「定番」のテーマですので、多少面白みに欠けるなあとは思いましたが、生徒たちの投票で決定した以上、わたしが口を挟む余地はありません。
 ①については、今まで授業で取り上げたことがないテーマなので、どこまで議論が深まるか楽しみです。

 論題が決まったので、後は抽選により担当テーマと立場が決まります。
 教室の中には中学校でディベートを経験したことがある生徒もいます。しかし、実はディベートという名のディスカッションを経験してきたというケースがほとんどなので、自分の考えと逆の立場を担当することになると戸惑ってしまいます。
 しかし、この戸惑いこそがディベートの目的にアプローチする動機として最適なものです。そこを拾って授業を展開していきます。

 私の授業は、私が書いているディベートテキストを使って行うので、短時間で準備を進めることができます。授業を2時間連続にしている点も効果的な授業運営のポイントです。
 今回はテーマ決定から立論と論理構成のヒアリング、そしてサンプル・ディベートの実施まで3回の授業(計6時間)で到達しています。

 来週は最終ディベートです。
 終わりましたら、その感想を書きたいと思います。