2018年09月

授業013

 まずは今日のマイコン。テーマは「高校にも給食制度を導入すべきである」
 発表者の中心となる論拠は、「栄養管理がしっかりできること」
 これに対し、3人のコメンテーターのうち2人が反論し、1人が部分的に賛成する
という展開になりました。
 反論の主な論拠は、
①小中学生は自分で栄養の管理を行うことは難しいが、高校生ならできてしかるべき。
②義務教育でない高校を対象に給食を制度化したときの財源はどうなるのか。
といったものでした。

 授業は「ディベート第3講」です。
 本時の流れは以下のようになっています。

マトリクス・パーツの完成(30分)

   ○ 始めに「自派」パーツから始め、それを基準として「相手」パーツを完成させる。

① 自派の立論 論理構成

④ 相手の立論(予想)

② 自派立論の論拠・具体的証拠

⑤ 相手の論拠(予想)

③ 自派への質問(予想)とその回答

⑥ 相手への質問と回答(予想)



立論の作成(30分・・・の途中から)

   ○ 「自派」パーツ①、②が完成した段階で、立論担当者は立論の作成に取り掛かる。

     ・すべてを文章化するのではなく、「項目」と「論理構成」を図式化する。

立論プレゼンテーションの練習と修正(30分)
  ○ グループ内で発表し、不備な点を修正していく。

プレゼンテーション(1次)
  ○ グループごとにディベート全体のフローを教師に対して発表する。

 授業ではまでしか進みませんでした。第4講はから始めます。


授業012

今日の授業は「ディベート第2講」です。
前回の授業で4つの論題が決定し、各班の担当も抽選により決定しました。
今回の授業では、ここまでの1週間で集めた資料を持ち寄って、以下の流れで
課題に取り組んでいきます。
前回の「第1講」で決定した論題(未定義状態)と担当は以下のようになっています、

 A:死刑制度はあるべきである。【肯定:6班 否定:5班】
 
B:NHKの加入は個人の判断にゆだねられるべきである。【肯定:1班 否定:8班】
 
C:飛び級制度を取り入れるべきである。【肯定:4班 否定:7班】
 D:日本にカジノは誘致すべきである。【肯定:2班 否定:3班】


論題の定義(20分)

  
   (1)肯定側、否定側それぞれで議論し、論題を定義する。(10分)   
   (2)各案を持ち寄り、ひとつに集約し、共有する。(10分)


情報の収集と整理

   (1)配布されたマトリクス・パーツ(6パターン)について分担し、付箋紙を
     使いながらイメージを固めていく。
   (2)始めに「自派」パーツから始めるようにする。


自派の立論 論理構成

相手の立論(予想)

自派立論の論拠・具体的証拠

相手の論拠(予想)

自派への質問(予想)とその回答

相手への質問と回答(予想)


    ※ 6つのパーツを記入する用紙はA3版を使います。最終的には模造紙にまとめて
      いきますが、はじめから模造紙を使うと作業効率が悪くなるだけでなく、グループ内
      での分担もしにくくなるので、用紙を分けておきます。

★ 今日の「マイコン」は「カジノ法案」に関係するものでした。カジノはディベート論題になって
  いることから、ここに記録を残さないでおくことにします。

授業011

 2学期の授業が始まります。
 2学期の中心的な学習事項は「ディベート」と「OS2]、そして「マイコン』です。

 まずはマイコンから。
 マイコンは2ndステージに入ります。
 1学期は「聴く姿勢」を身につけることに中心をおいてきましたが、2学期は
「聴く姿勢」に加えて、「聞き取る姿勢」の習熟を目指します。マイコン冊子の
フォーマットも変わります。

 今日のマイコンテーマは「高齢者は自動車運転免許を自主的に返納すべきである。」
でした。多くの生徒が関心を持っていたテーマであったようで、コメンテーターから出された
コメントも、発表者の主張の追随ではなく、自分の考えを具体的、論理的にまとめたものが
多く出されました。

 マイコンが終わり、授業本体に入ります。
 授業本体は「ディベート1時間目」の位置づけです。
 
 ※実際には1学期の復習をかねてOS2レベル11,12も取り上げていますが、ここでは
  割愛します。

 ディベート1時間目は「論題の決定」が中心的な学習事項となります。
 予め生徒には「ディベートで扱いたい論題を一つ持ってくる」ように指示を出してあります。
それらをクラス全体で共有した上で、各生徒が4つを推薦します。その投票結果の上位
4テーマが今年度の「ディベートテーマ」になります。

 今年もなかなか面白いテーマが出てきました。
 
(次回に続きます)
プロフィール

2000年度より開智学園の教育理念を具現化するための新教育システムの構築に取り組み、2005年度に「S類」をスタートさせる。独自に開発した【S類メソッド】の柱の一つに『論理エンジン』を位置づけ、3つの力(論理的思考力、判断力、表現力)の総合体としての「智力」の育成に大きな成果を上げている。また、独自の理論に基づく「ソーシャル・スキルの育成」も人間力の向上に大きな効果をもたらしている。 趣味はギター。

カテゴリ