今年度は論理エンジンにかかわることだけをここに書くつもりでしたが、あまりにもワンパターンになってしまったので、今までのように学校での話題なども取り上げてみます。

 今日は、今年のノーベル賞の受賞式が行われていますが、ちょうど1年前の今日、われわれ開智学園の名誉学園長である大村智先生がノーベル生理学医学賞を受賞されました。
 本校が学校名にも法人名にも使っている「開智」というのは、他ならぬ大村先生の名づけによるもので、そこには「学びの本質は智を開くことにある」という大村先生の思いがこめられています。
 そして開智学園では2001年度に「大村賞」を創設し、開智での学校生活を通じて優れた学びを実践した生徒を卒業にあたって表彰しています。
 この「大村賞」は、学業が優秀であるだけでなく、探究的な学びを実践し、将来にわたって社会に貢献していくことを志している生徒に授与されます。
 
 ノーベル賞の受賞から1年たった今でも多忙を極めていらっしゃる大村先生ですが、今日は今までの大村賞受賞者のために時間を作ってくださいました。

 北里大学薬学部で先生の研究室を拝見し、その後、隣接の北里研究所病院のカフェテリアに場所を移しての会食です。
 会には大村先生をはじめ大村先生の弟でいらっしゃる大村泰三博士もご参加くださいました。

 冒頭で開智学園理事長よりお礼を述べさせていただき、続いて大村先生からお話を頂戴いたしました。

 
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 歴代の大村賞受賞者も多くは社会人あるいは研究者となっており、海外勤務のものも多いため、全員が出席することはできませんでしたが、現在はまだ学生である世代を中心に集まりました。

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 医学、薬学の最前線で活躍している者、物理学や情報工学の分野で研究を行っている者、大学・大学院での研究を存分に生かし、企業での研究開発にあたっている者など、みな 多彩な分野の第一線で活躍しています。

 その後は、大村賞受賞者個々にお声掛けくださいました。


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 ノーベル賞を受賞するほどの功績を積まれて先生から、現在の自分の研究や仕事について直接コメントをいただけることなど、人生の中でそうそうあることではありません。卒業生諸君にとって非常に貴重で、とても刺激的な時間となったようです。

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 今回の会とは別に、10月に本校の1年生は大村先生のご講演を聞かせていただいています。
 身近に世界的な研究者であり、社会貢献の実践者である先生がいらっしゃることは、卒業生にとっても在校生にとっても得がたい環境です。
 私たち教師も、大村先生に続く人材を育成するために、開智の教育をいっそう進めていかなければならないと強く実感した一日でした。