今年度第2回目のセミナーを東京で行いました。
 ここ数年、東京会場は水道橋でしたが、今回は田町に移しての実施です。
 今回も中国地方あるいは関西からも多くの先生方がご参加くださいました。

 今回のセミナーの中心テーマは「OS2の具体的な指導法研究」です。
 観念的な話は除外して、一つひとつのレベルあるいはステップについて、

・このレベルでは「授業のめあて」をどのように設定すると効果的か。
・このステップの問題はどのように扱うか。あるいは扱わないか。

というように、極めて具体的に取り上げていきます。

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 OS2で取り上げている指導事項は大きく3つあります。
 午前中を使って、それぞれについて私が実践授業を行います。

 先生方には生徒として授業に参加をしてもらいます。隣席同士の話し合いなどを取り入れながら、生徒の目線と教師の目線との両方から授業に参加してもらいました。

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 『論理エンジン』出版元の水王舎には、多くの先生方から「指導書はないのか」「もっと具体的な指導方法を教えて欲しい」といった声が寄せられるそうです。私も研修会やセミナーでそのような声をしばしば耳にします。
 そのような要望をお持ちの先生方にお話を伺うと、そこにはある共通点があります。それは「論理エンジン自体の教材研究をしていない。あるいはしていても不十分である」ということです。

 当然のことですが、学校、学年、クラスが違えばて教える生徒は異なります。私たちの使命は「目の前にいる生徒を伸ばす」ことにありますから、教材研究も「目の前の生徒」に合わせて行うのが当然です。その結果をまとめたものが「目の前の生徒に会った指導書」なのだと私は考えています。
 細かい話は割愛しますが、今回のセミナーで参加された先生方に私がお伝えしたことは、

 「回答予想の広がりが勝負です」

ということでした。


 午前の部の後半授業では2番目のテーマを取り上げます。
 前半同様、はじめはスクール形式で私の授業を受けていただきます。

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 途中からは「学びあい」です。

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 昼食をはさんで、午後一番で3つ目のテーマを扱い、その後は「定期考査研究」そして座談会へと移りました。
 座談会では全体会の後、中学部会と高校部会に分かれて意見交換を行いました。実践事例の情報交換だけでなく、指導上の悩みなどについても活発に意見交換が行われ、前回の大阪セミナー以上に活気ある座談会とすることができました。

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 以上をもって今年度のセミナーを無事に終了することができました。参加をしていただきました先生方、ありがとうございました。

 来年度のセミナーについては、今年度の反省を踏まえて、改めて検討したいと思います。
 また一緒に勉強できることを、楽しみにしております。