続きです。

 午後はL4st6を取り上げ、グループ学習からスタートしました。

 今回は「学びあい」というよりも「指導経験の共有」をメインテーマとし、話し合いを行います。
 このst6は生徒から多様な回答が出てくるstですので、指導方法にも広がりが出てきます。
 『論理エンジン』を指導する醍醐味である「指導者の個性が反映できる」典型的なstです。

 各グループには指導経験が豊富な先生、今年度初めて指導にあたっている先生など、いろいろな先生方がいます。また、それぞれ指導対象としている生徒も様々です。
 『論理エンジン』の指導に限らず、教育(方法)には「たった一つの正解」はありません。大切なのは「目の前の生徒を伸ばす」ことです。
 そのために、指導者には多彩な指導法を使いこなす能力が求められます。その下準備となるのが「引き出しの数を増やすこと」であり、引き出しの数を増やすために極めて有効な方法が「実践例の共有」だと私は考えています。

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 各グループで共有した実践について、さらに教室全体で共有していきます。
 私からコメントをつけさせていただいたりもしました。

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 ひと通りの発表が終わった後で、休憩を取り、午後の後半はOS2についての再現授業を2つ行いました。
 現代文の速読速解に欠かすことができない「段落の要点をまとめる」授業と、「小説問題」についての授業です。
 小説授業については当初は計画していませんでしたが、2学期に小説指導を控えている先生方が多くいらっしゃったことから、時間を調整して取り上げました。

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 最後は「座談会」です。
 今回は、時期的な問題があり、午後まで参加できた先生方が多くなかったため、逆にそのスケールを生かし、「座談会」を設けてみました。

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 セミナーの中ではなかなか言い出せない「本音」の部分での指導上の悩みや、『論理エンジン』を教材として取り入れることについて、学校のなかでどのようにして理解を得ていったのかといった点などについて、先生方の思いが語られました。
 グループでの学びあいとはまた違った雰囲気で行う、全体でのセッションは初めてでしたが、非常に有意義であり、先生方にも好評でした。

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 今回のセミナーも、参加していただいた先生方のおかげで、無事に終えることができました。ありがとうございました。
 地元の関西だけでなく、四国や九州から参加していただいた先生方は宿泊を伴うデミナーであったと思います。本当にありがとうございました。


 次回のセミナーは11月に東京で行います。
 また、多くの先生方にお会いできることを楽しみにしております。