2014年06月

東京研修会

 先週の札幌に続き、今週は東京で研修会を行いました。
 今回の研修会は関東地方の私立学校の先生方を中心にお集まりいただくとの
話を聞いていましたが、実際には公立の中学校・高校の先生方も多く参加され、
大盛況の研修会となりました。

 今回も第1部では出口先生がお話をされます。
 これからのグローバル時代を見据え、論理エンジンが教育現場で果たしうる役割について
具体的な話が展開されました。

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 第2部は私が担当します。

 内容は参加される先生方に合わせて少しずつ変化させますが、講演の大枠は変えません。
 『論理エンジン』を導入するにあたって十分に検討すべき点や、導入後の留意点などをお話しするとともに、私の実践例をお話しすることにしています。

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 今回は、話の中盤で先生方にも『論理エンジン』に取り組んでいただき、周囲の先生方と感想を述べ合っていただく時間を設けました。

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 また、今回は最後に少し時間を残し、「小説教材の指導法」についてやや詳しくお話しさせていただきました。
 
 『論理エンジン』に関心をお持ちの先生方であっても、「説明的文章の指導に『論理エンジン』が効果的であることは容易に想像できるが、小説教材の指導についてはイメージできない」とお考えになっている方が、少なくありません。
 このことは『論理エンジン』に対する関心の有無にかかわらず、国語科教師の多くが「小説教材の論理的な指導」について懐疑的あるいは手探り状態であることと無関係ではないと私は考えています。
 こうした背景の中にあって、『論理エンジン』に関心を持った教師が、より強く「小説教材の論理的な指導」について問題意識を持っているということにすぎないと考えているのです。
 そこで今回の研修では、『思考ルート』を使って私が行っている指導方法(お作法)について紹介させていただきました。

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 研修にご参加いただいた先生方、ありがとうございました。
 やや過激な話もあったかと思いますが、ご容赦ください。
 

 また、今回の研修では、閉会後に残って質問してくださった先生方がとても多く、先生方の熱意を感じさせていただくことができました。ありがとうございました。
 
これからも多くの先生方のお役にたてればと思っておりますので、質問があれば遠慮なくお寄せください。

 1学期も残すところあと1カ月です。暑さに負けず頑張っていきましょう!

札幌研修会

 論理エンジンの研修会は、今までいろいろな地域で行ってきましたが、北海道は今回が
初めてです。
 この時期の北海道は、関東に比べて爽やかといったイメージがあったのですが、今年は
天候が不順です。私がうかがう前日まで札幌は大雨だったようです。 
 北海道方面への飛行機には欠航も出ている状況でしたので無事に到着できるか心配
でしたが、研修会当日6月14日には、幸い札幌の雨も上がり、予定通り到着できました。

 今回も出口先生とのコラボ講演です。
 第1部では出口先生から、IBをはじめとした最新の教育課題についてのお話がありました。
それらの課題について現場の教師がどのように向き合っていくべきなのか、示唆に富んだ
視点が続々と示されました。

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 第2部では私が話をさせていただきます。
 今回ご参加くださったのは道内の高校の先生方。道央地域の先生方をはじめ、
道北の稚内や利尻、あるいは道東からも参加してくださいました。

 初めに『論理エンジン』『思考ルート』が育てたい力についてお話をし、それに対して
実際に子どもたちが身につけている『国語力』について検討していきます。

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 第2部後半では、よりリアルに指導過程を実感していただくために、『論理エンジン』を
使って、先生方に問題を解いていただき、指導方法をイメージしていただきました。
 学びあいというほどの時間は取れませんでしたが、近くの先生方どうして相談をして
いただくことができました。

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 今回の研修に参加された先生方は『論理エンジン』に興味・関心をお持ちの方々です。
特に今回の研修会では、散会後に質問に来てくださる先生が多く、全体を通して活気の
ある研修会とすることができました。

 ご参加くださった先生方、ありがとうございました。
 なかなか足を運ぶことができない場所ではありますが、また機会を作っていただき、
ぜひまた一緒に勉強させていただきたいと思います。

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 札幌に続き、今週末は東京で研修会を行います。
 ご参加予定の先生方、よろしくお願いいたします。

授業力向上セミナー2014(第1回)

今年度のセミナーが始まりました。

 第2クールとなる今年度は、第1クールとは少し内容を変えて、前半の講義部分をDVD化
するとともに、学びあいのテーマをより実践的なものとしています。
 今回も九州や四国といった遠方からも多くの先生方にご参加いただきました。

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 第1回目のテーマは「導入授業」です。
 『論理エンジン』『思考ルート』の指導を効果的に行っていくためには、この導入部分の
指導クオリティの高さがとても重要です。

 『論理エンジン』は他の問題集と比べて、指導者によって指導効果に大きな差が出る教材
なのですが、その最たる部分が導入指導といえます。
 導入部分でしっかりと「学習のめあて」を理解させ、学習全体のゴールイメージを具体的に
描かせることができないと、生徒の学習動機は喚起されず、結果的に学力が伸びていきません。

 セミナーでは実際に私が行っている授業(2コマ分)を先生方に体験していただきます。

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 「小中学校で受けてきた国語の授業を振り返ろう」
 「自分が身につけていると思い込んでいる『国語力』の正体を知ろう」
 「論理とは何か」
 「言語・認識・コミュニケーション」 …
 これらは私が導入授業で取り上げている観点のいくつかですが、それぞれの観点について
どのような切り口で授業を行い、それが『論理エンジン』『思考ルート』の指導とどのように結び
ついているのかを、生徒目線で体験していただきました。

 後半では生徒たちが躓きやすいポイント共有し、その指導方法についてグループで議論していただきます。 
 生徒の学力層が異なる学校の先生がグループになったり、東京の先生と四国の先生とが一つのグループになったりと、日常の教材研究や研修では意見交換ができない先生方と話し合いを行いますので、新鮮で新しい発見が多く生まれるのがこのセミナーの特徴です。
 一方で、もともと『論理エンジン』を指導している仲間ですので共感できる部分も多く、活発な学びあいが行われました。

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学びあいの後では、研究課題として取り上げた問題についての指導法を発表しあい、
私がコメントをつける形で、成果のまとめを行い、今回のセミナーは終了です。

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 前日からの大雨の影響で、東京は気温も低く、あいにくの空模様でしたが、
 多くの先生方にご参加いただき、活気のあるセミナーとすることができました。
 ご参加いただきました先生方、ありがとうございました。

 今回のDVDは7月初旬にはお届けできると聞いております。
 お手元に届きましたら、それぞれの学校で今回参加できなかった先生方と一緒にもう一度ご覧いただくなど、校内研修の資料の一つとしてご活用いただければと思います。

第2回セミナーは8月下旬に大阪で行います。
また一緒に勉強できることを楽しみにしております。
プロフィール

2000年度より開智学園の教育理念を具現化するための新教育システムの構築に取り組み、2005年度に「S類」をスタートさせる。独自に開発した【S類メソッド】の柱の一つに『論理エンジン』を位置づけ、3つの力(論理的思考力、判断力、表現力)の総合体としての「智力」の育成に大きな成果を上げている。また、独自の理論に基づく「ソーシャル・スキルの育成」も人間力の向上に大きな効果をもたらしている。 趣味はギター。

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