12月7日(土)、本年度第3回目のセミナーを行いました。
会場は第1回セミナーと同じく水道橋(東京)の教室です。
今回は北海道から、四国・九州までの広いエリアから先生方が参加して下さるため、
開始時刻を1時間繰り下げて実施しました。
今回のセミナーのメイン教材は「センター試験過去問題(小説)」です。
想定する指導対象生徒は高校2年生(2学期末)。
『論理エンジン』OS1~3までの学習が終わっている生徒たちに対して、『論理エンジン』
『思考ルート』で身につけさせてきたスキルを、入試実践指導の場面でどのように発揮させて
いくか、その方法を研究していくことが今回の目的です。
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〇 最初のパートでは、「論説文」「小説文」それぞれについての「読解のための思考ルート」を
確認します。
普段の授業で私が指導している「お作法」をお示ししました。
『論理エンジン』をテキストとして学習しているときは、論理を意識して読解しようとしている
生徒でも、テキストが教科書や入試問題になると、「やりなれたスタイル=自己流」で読んで
しまいがちです。
このような生徒たちを論理的な読解方法、すなわち「論理的な思考ルート」に基づく読解に、
いかに連れ戻してくるか、いかにして意図的な読解ルートを辿らせていくかということが、
『論理エンジン』指導の中心となるイシューです。
この問題意識は生徒以上に指導者に求められます。これがブレてしまうと『論理エンジン』の
指導は効果を上げることができません。
その問題意識を顕在化させたのが、私が言うところの「お作法」です。
〇 次のパートでは「得点力」を向上させるための思考手順をお示ししました。
読解のすすめかたと同様に、問題の解き方についても生徒たちはそれぞれのやり方、
今まで慣れ親しんできたやり方、つまり「自己流の解き方」を持っています。
しかし、多くの生徒が身につけてしまっている自己流の解き方の多くは論理的でなく、
合理的でありません。
そこで高校2年生のこの段階で、一度しっかりと「型にはめる」ことが重要です。
お稽古事だけでなく受験勉強においても「守破離」が大切であるというのが私の持論です。
〇 ここからは「学びあい」に入ります。
今回は、あらかじめ課題テキストを参加される先生方にはお渡ししておきましたので、
「予習」は済んでいる状態になっています。
グループごとに課題が出され、それについて生徒の立場や指導者の立場など、
いろいろな観点から思考を深めていきます。
原則的には、「型にあわせて、問いの解説を論理立てる」ことになります。
〇 学びあいの成果をグループの代表者が発表します。
このフェーズが今回の研修の目玉です。発表の内容について随所で私が「つっこみ」を
入れていきます。
ここでのやり取りが、研修の成果として最も先生方に実感していただける部分だと思います。
内容は、参加された先生方だけが知り得る「特権」とさせていただき、ここでの紹介は控えたいと思います。
〇 最後に、研修のまとめと質疑応答です。
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毎回「3時間」という長い研修ですが、どの先生方も最後まで生き生きと活動なさっています。
研修後のアンケートには、これも毎回「もっと長くできないか」というご提案もいただき、嬉しい悲鳴といったところです。
参加して下さった先生方、学期末の多忙な時期にもかかわらずお集まりくださいましてありがとうございました。
次回の研修会は2月に行います。
また、お会いできることを楽しみにしております。
2013年12月
12月9
12月6
先週の金曜日、11月29日に徳島県の県立高校にお招きいただき、国語の授業についての
研修会を行ってきました。
前日の28日には学校でいくつかの会議があり、また翌日の30日は本校の保護者のみなさま
対象の保護者講座が予定されているため、徳島県までの日帰り実施となりました。
現地の滞在時間が4時間弱という弾丸ツアーでしたが、私自身、四国に行くのが初めてでしたので、楽しい時間となりました。
さて、今回お招きいただいた県立J高校は、県内でもトップレベルの高校で、東大をはじめとして
多くの難関大学に多くの生徒を送り出されている学校です。
数年前から『論理エンジン』の指導に取り組まれており、今回の研修は互いの指導ノウハウの
共有と指導スキルの向上とを目的に内容を設定させていただきました。
県立高校ということで、国語科の先生方を中心として10名程度の小さな研修でしたが、
その分内容は濃いものとなりました。
〇 はじめに、これまでのJ高校での指導経過を振り返っていただきました。
指導者にとって授業は常に「現在進行形」ですから、日々の指導に追われがちで、振り返りは
後回しにしがちです。しかし、第3者が入ることによって、自分たちの指導経過は、年度末だけ
でなく、年度途中であっても客観的に整理することができます。
〇 次に、私の取り組みについて、簡単にお話しさせていただきました。
〇 ここからは模擬授業形式で私の指導法を提案し、それについて先生方にいろいろ
考えていただきました。
いつもの研修であれば、ここで先生方に「学びあい」に入ってもらい、いろいろな切り口からの提案をしていただくのですが、最終便の飛行機の出発時間が迫っており、グループ討議のの時間を取ることができませんでした。
せっかく徳島までお招きいただいたのに、不十分な内容になってしまい、申し訳ありませんでした。
一方で、四国にも今回お訪ねしたJ高校をはじめ、多くの高校や中学校に、私たちと同じ観点と想いで、日々教育に当たっておられる先生方がたくさんいらっしゃることを知り、とても心強く感じさせていただきました。
今回の研修会について何か月も前から準備をしてくださいましたJ高校の先生方、ありがとうございました。
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明日は、今年度第3回目となる「論理エンジン指導力向上セミナー」を行います。
今回も北は北海道、南は九州から参加してくださる先生方がいらっしゃいます。
その他、関西地区、中京地区、そして地元の関東地区からご参加の先生方も含めまして
ご参加いただく多くの先生方、お気をつけていらしてください。
研修会を行ってきました。
前日の28日には学校でいくつかの会議があり、また翌日の30日は本校の保護者のみなさま
対象の保護者講座が予定されているため、徳島県までの日帰り実施となりました。
現地の滞在時間が4時間弱という弾丸ツアーでしたが、私自身、四国に行くのが初めてでしたので、楽しい時間となりました。
さて、今回お招きいただいた県立J高校は、県内でもトップレベルの高校で、東大をはじめとして
多くの難関大学に多くの生徒を送り出されている学校です。
数年前から『論理エンジン』の指導に取り組まれており、今回の研修は互いの指導ノウハウの
共有と指導スキルの向上とを目的に内容を設定させていただきました。
県立高校ということで、国語科の先生方を中心として10名程度の小さな研修でしたが、
その分内容は濃いものとなりました。
〇 はじめに、これまでのJ高校での指導経過を振り返っていただきました。
指導者にとって授業は常に「現在進行形」ですから、日々の指導に追われがちで、振り返りは
後回しにしがちです。しかし、第3者が入ることによって、自分たちの指導経過は、年度末だけ
でなく、年度途中であっても客観的に整理することができます。
〇 次に、私の取り組みについて、簡単にお話しさせていただきました。
〇 ここからは模擬授業形式で私の指導法を提案し、それについて先生方にいろいろ
考えていただきました。
いつもの研修であれば、ここで先生方に「学びあい」に入ってもらい、いろいろな切り口からの提案をしていただくのですが、最終便の飛行機の出発時間が迫っており、グループ討議のの時間を取ることができませんでした。
せっかく徳島までお招きいただいたのに、不十分な内容になってしまい、申し訳ありませんでした。
一方で、四国にも今回お訪ねしたJ高校をはじめ、多くの高校や中学校に、私たちと同じ観点と想いで、日々教育に当たっておられる先生方がたくさんいらっしゃることを知り、とても心強く感じさせていただきました。
今回の研修会について何か月も前から準備をしてくださいましたJ高校の先生方、ありがとうございました。
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明日は、今年度第3回目となる「論理エンジン指導力向上セミナー」を行います。
今回も北は北海道、南は九州から参加してくださる先生方がいらっしゃいます。
その他、関西地区、中京地区、そして地元の関東地区からご参加の先生方も含めまして
ご参加いただく多くの先生方、お気をつけていらしてください。
2000年度より開智学園の教育理念を具現化するための新教育システムの構築に取り組み、2005年度に「S類」をスタートさせる。独自に開発した【S類メソッド】の柱の一つに『論理エンジン』を位置づけ、3つの力(論理的思考力、判断力、表現力)の総合体としての「智力」の育成に大きな成果を上げている。また、独自の理論に基づく「ソーシャル・スキルの育成」も人間力の向上に大きな効果をもたらしている。 趣味はギター。
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