11月10日(日)、静岡市内の中学・高等学校を会場として研修会を行いました。
当日の朝、関東地方には震度4程度の地震があり、鉄道のダイヤ乱れが心配でしたが、大きな混乱もなく、無事に現地に到着することができました。

今回の研修会にご参加くださった先生方は、公立学校の先生方が約6割、また学校種も小学校から高等学校までと幅広く、「学校で日本語をきちんと教えたい」「効果的な国語教育の方法を探りたい」とお考えの先生方の広がりを感じさせていただいた研修会でした。 


第1部は出口先生のご講演です。
『論理エンジン』のメッソドにとどまらず、「これからの国語教育の在り方」といった
観点からのお話を伺うことができました。

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第2部では私が話をさせていただきました。

いつもの講演ですと、前半では私が『論理エンジン』を導入した経緯などを、私学ならではの観点からお話しするのですが、今回は公立学校の先生方が多く、また小・中・高の先生方がいらっしゃるため、導入経緯のお話はそこそこにして、実際の『論理エンジン』授業を体験していただく時間を多く取りました。

 ○ 前半では導入経緯のあと、「言語・認識・コミュニケーション」をテーマに、
   私が普段の授業の中で意図的に指導している観点についてお話ししました。

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 ○ 後半では『論理エンジン』の模擬授業を行いました。
   まずは先生方に、実際の問題に取り組んでいただきます。

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  すでに導入している学校の先生もいらっしゃいますが、多くの先生方は指導経験を
  お持ちではありません。
  
  問題そのものは平易ですが、先生方は「それを指導する」視点で問題に対峙しますので、
  苦慮されているようです。


 ○ 続いて、近くの先生方と答えを見比べていただき、「なぜそうなるのか」といった観点で
   学びあっていただきます。

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 ボードに、今までの私の授業で生徒たちが書いてきた「解答案」をいくつかお示しし、
 それを基にして、先生方と一緒に「指導のコツ」を考えました。

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 ○ 最後に「小説指導における論理の扱い方」について私の考えをお話しし、
   終了とさせていただきました。

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冒頭でも書きましたが、今回の研修会では、現状の国語教育には満足しないという
先生方の強い熱意を感じさせていただくことができました。

このような研修会を通して、様々な意見を持った多くの先生方と交流させていただくことで、
「生徒を育てる」という教育の原点から、もう一度自分自身の指導を省みるきっかけを
手にすることができています。

また、多くの先生方と一緒に勉強できる機会を楽しみに、精進してまいります。