今年度第2回目の「論理エンジン授業力向上セミナー」を行いました。
今回も会場は東京ですが、新潟県から宮崎県まで、幅広いエリアから
お集まりいただきました。
20名限定のセミナーであるため、募集開始後わずかで定員が埋まってしまい、
ご希望に沿えなかった先生方には、ご迷惑をおかけいたしました。
この場を借りて、まずはお詫び申し上げます。
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今回の研究テーマは「文学的文章指導に生かす『論理エンジン』」です。
説明的な文章指導と『論理エンジン』指導との結びつきは、比較的イメージしやすく、
また実践にも移しやすいのですが、文学的な文章指導の過程に『論理エンジン』を
どのように落とし込んでいくかという点については、多くの先生方が悩まれています。
それらの悩みを参加者で共有し、より良い実践に結び付けていくために、
前回に引き続き、今回も以下のようなプログラムで研修を行いました。
① 文学的文章指導の導入部分と教材指導の1時間目について、私が模擬授業の形態で
指導プランを提案させていただく。
② 参加した先生方は、4名1グループとなり、各自の指導経験を持ち寄りながら、
グループで1つの学習指導案を作成する。
③ 各グループの代表者が模擬授業を行う。
私が担当した模擬授業の前半では、「小説の学習を通して、生徒に身につけさせたい力」
という観点から、読解力と鑑賞力との違いを、指導者が明確に意図することの大切さを
提案しました。
教材は『思考ルート』です。
後半では、小説を読むことと、小説を題材とした試験問題を解くこととの違いを確認し、
『論理エンジン』レベル18の指導例を提案しました。
模擬授業の最後として、『羅生門』の第1時間目の指導例を提案し、第1部は終了です。
第2部からは、参加された先生方が活動の主体となります。
今回、指導案の作成に取り組む教材は『山月記』です。
高校2年生の現代文で扱う定番教材ですので、多くの先生が指導経験をお持ちの教材です。
一方で、この「指導経験があること」が、「新しい指導スタイルの創造」を妨げています。
今回も1グループ(4名)の中には同じ学校の教師が存在しないようにグループを編成していますので、まずは一人ひとりが各自の指導経験や、自分が描いている(あるいは実践している)指導プランを発表していきます。
次に、相互の発表内容を踏まえて、
「新しい指導スタイル」=「『論理エンジン』のスキルを十分に発揮させた指導スタイル」
として発展させられそうな「指導の種」を見つけ出していきます。
最後に、話し合いの結果を学習指導案にまとめ、模擬授業スタイルで発表します。
時間の都合で、各グループの持ち時間が少なく、十分な授業をしていただくことができず残念なのですが、それでも、いずれの先生方も限られた時間を生かし、それぞれ特徴ある授業、指導の観点が明確な授業をお見せくださいました。
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前回のセミナーでも感じたことなのですが、このセミナーの一つの魅力は、いろいろな学校の先生方と話ができることです。
一方的に話を伺う、受け身の講演形式ではなく、全国各地から集まった教師が、机を向かいあわせて、教材研究の中身や授業の工夫など、教師としての本質的な活動の部分において議論し、相互に良い刺激を受けることができる、主体的な活動の場になっている点が、このセミナーの魅力だと思うのです。
模擬授業を行っていただいた5名の先生をはじめ、ご参加くださった先生方、
ありがとうございました。
次回のセミナ―は12月7日(土)です。
テーマは「センター試験指導に生かす『論理エンジン』」を予定しています。
枠に限りはありますが、また多くの先生方とお会いできることを楽しみにしております。
今回も会場は東京ですが、新潟県から宮崎県まで、幅広いエリアから
お集まりいただきました。
20名限定のセミナーであるため、募集開始後わずかで定員が埋まってしまい、
ご希望に沿えなかった先生方には、ご迷惑をおかけいたしました。
この場を借りて、まずはお詫び申し上げます。
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今回の研究テーマは「文学的文章指導に生かす『論理エンジン』」です。
説明的な文章指導と『論理エンジン』指導との結びつきは、比較的イメージしやすく、
また実践にも移しやすいのですが、文学的な文章指導の過程に『論理エンジン』を
どのように落とし込んでいくかという点については、多くの先生方が悩まれています。
それらの悩みを参加者で共有し、より良い実践に結び付けていくために、
前回に引き続き、今回も以下のようなプログラムで研修を行いました。
① 文学的文章指導の導入部分と教材指導の1時間目について、私が模擬授業の形態で
指導プランを提案させていただく。
② 参加した先生方は、4名1グループとなり、各自の指導経験を持ち寄りながら、
グループで1つの学習指導案を作成する。
③ 各グループの代表者が模擬授業を行う。
私が担当した模擬授業の前半では、「小説の学習を通して、生徒に身につけさせたい力」
という観点から、読解力と鑑賞力との違いを、指導者が明確に意図することの大切さを
提案しました。
教材は『思考ルート』です。
後半では、小説を読むことと、小説を題材とした試験問題を解くこととの違いを確認し、
『論理エンジン』レベル18の指導例を提案しました。
模擬授業の最後として、『羅生門』の第1時間目の指導例を提案し、第1部は終了です。
第2部からは、参加された先生方が活動の主体となります。
今回、指導案の作成に取り組む教材は『山月記』です。
高校2年生の現代文で扱う定番教材ですので、多くの先生が指導経験をお持ちの教材です。
一方で、この「指導経験があること」が、「新しい指導スタイルの創造」を妨げています。
今回も1グループ(4名)の中には同じ学校の教師が存在しないようにグループを編成していますので、まずは一人ひとりが各自の指導経験や、自分が描いている(あるいは実践している)指導プランを発表していきます。
次に、相互の発表内容を踏まえて、
「新しい指導スタイル」=「『論理エンジン』のスキルを十分に発揮させた指導スタイル」
として発展させられそうな「指導の種」を見つけ出していきます。
最後に、話し合いの結果を学習指導案にまとめ、模擬授業スタイルで発表します。
時間の都合で、各グループの持ち時間が少なく、十分な授業をしていただくことができず残念なのですが、それでも、いずれの先生方も限られた時間を生かし、それぞれ特徴ある授業、指導の観点が明確な授業をお見せくださいました。
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前回のセミナーでも感じたことなのですが、このセミナーの一つの魅力は、いろいろな学校の先生方と話ができることです。
一方的に話を伺う、受け身の講演形式ではなく、全国各地から集まった教師が、机を向かいあわせて、教材研究の中身や授業の工夫など、教師としての本質的な活動の部分において議論し、相互に良い刺激を受けることができる、主体的な活動の場になっている点が、このセミナーの魅力だと思うのです。
模擬授業を行っていただいた5名の先生をはじめ、ご参加くださった先生方、
ありがとうございました。
次回のセミナ―は12月7日(土)です。
テーマは「センター試験指導に生かす『論理エンジン』」を予定しています。
枠に限りはありますが、また多くの先生方とお会いできることを楽しみにしております。