2013年07月

夏期講習会 第1期

夏期講習会第1期が終了しました。

開智高校の夏期講習会は第1期~第6期まであり、各期は5日間で構成されています。
原則として1・2年生は第1期と第6期に講座が開かれ、3年生はすべての期間に
講座が設定されています。

今年度の第1期は、3年生理系の「センター現代文」講座を担当しました。
特に「小説の得点力アップ」を主眼とした設定です。

国立大学を目指す理系の生徒にとって、国語は「差をつける科目」の一つですが、
一方で、苦手意識を持ってしまっている生徒が多いのも実情です。

また「理系生」であるにもかかわらず、特に小説読解については「感覚的読解」をしてしまう
生徒がまだ何人か残っています。

そこで、今回の講座には、現代文読解にまだ自信が持てない生徒を集め、『論理エンジン』と
『思考ルート』の復習と確認から授業をスタートしました。

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ひと通りの復習のあとは、センター試験の過去問題を使っての実戦演習です。

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入試では「正しく、論理的に読解できること」はもちろん必要ですが、それと同時に「出題者の要求に正確に回答すること」も重要です。
なぜなら、文章を論理的に理解できても、その文章を仲立ちとして、出題者と正しくコミュニケーションできなければ「得点する」ことができないからです。
学力試験では、点数にならない学力は評価されません。

そのため、この「出題者とのコミュニケーション力」を伸ばすために、講習会といえども、
私の授業では「学びあい」を取り入れています。

「学びあい」を通して、1つの設問に対して、多くの「思考ルート」を獲得していくのです。

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「学びあい」では、各設問に対して、それぞれの生徒が「自分がそう考えた道筋」を相互に発表しあい、その議論の中から、グループで「正解」を確定していきます。
そして、その結果を各グループが「授業形式」で発表していきます。
その「授業」の合間には、私から容赦ない指摘が飛びますが、議論がしっかりしているグループは、難なくクリアしていきます。

この学習を通して、自分一人の学習では決して知り得ることができない「他人の頭の中」を相互に覗き見ることができ、それが新しい「思考水路」となって獲得されていくのです。

現代文の受験学力は、やみくもに問題集をこなしても上がっていくことはありません。
「独習→学びあい」が、やはり効果的なのです。

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うちのツバメのヒナたちが、随分と大きくなりました。
親鳥は、自分が食べることをしないで、一生懸命にヒナに餌を運んでいるのでしょうか、
ヒナのほうが親鳥よりも大きくなっているようにも見えます。

巣の中に収まっているのが奇跡のような状態です!

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明日からはS類1・2年生の「夏期独習合宿」が始まります。
もちろん私も行ってきます。
ツバメのヒナたちは、合宿中にも巣立ってしまうかもしれませんね。

独習合宿の様子は、またご紹介させていただきます。

教員研修 in 静岡 2013

昨日は静岡県にあるT学園中学高等学校の教員研修に講師としてお招きいただきました。
T学園中学高等学校には3月にお招きいただき、お話をさせていただいており、
今回は1学期間の指導を振り返っての研修会という位置づけです。

研修の第1部は研究授業参観です。
高校1年生を対象とした、OS1の指導授業です。
男女半々の30名強のクラス。生徒たちの取り組みや発言が活発です。

昼食を挟んだ第2部は、研究授業の振り返りを行いました。
参観した先生方一人ひとりに意見を出していただき、それらを踏まえて、より効果的に
『論理エンジン』を指導していくために、いくつかの提案をさせていただきました。

3月研修でお話ししたことの多くが実践に落とし込まれているので、今回はより踏み込んだ指導についてお話しすることができました。
一方で、4月から初めて『論理エンジン』の指導を始めた先生は、「なかなか思うように指導が進まない」という思いを持たれていらっしゃいましたが、今回の意見交換を通して、指導の切り口を新しく見つけることができたとおっしゃっていました。

第3部では、研究授業の内容を受けて、「その次の時間」の指導計画を立てていただきました。
初めにお一人ずつ立案していただき、次にそれを持ち寄ってグループで検討し、最後にその指導案に基づいた模擬授業をしていただくという計画です。
この計画についてはあらかじめ告げていなかったので、先生方もびっくりしていましたが、すぐに真剣に取り組んでくださいました。

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『論理エンジン』は基本的な教材であるがゆえに、指導方法が多彩です。指導者の創意工夫や個性を発揮できる教材ということができます。
しかし、指導方法が多彩であるがゆえに、効果的に指導していくためには、いろいろな角度からの教材研究が必要となり、「正解の指導方法」「指導方法の王道」を指導者が求めてしまうと、指導に行き詰ってしまいます。
その点、T中学高等学校の先生方は、いろいろな切り口を研究されており、グループでの話し合いも非常に活発でした。

T中学高等学校では、中学校と高等学校それぞれの1年生から導入しており、高校からの導入もいくつものコースで行っていらっしゃいます。そのような背景によって、必然的にさまざまなケースでの取り扱い経験を先生方が積まれており、それが多彩な切り口につながっているのだと思いました。

T中学高等学校の先生方、長時間にわたる研究会、お疲れさまでした。
今後、さらに進化した先生方のご指導を拝見させていただければと、心より願っております。

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我が家の玄関先にはツバメの巣が作られています。
親鳥がせっせせっせと作っていたのですが、小さいからだにもかかわらず、意外と短期間で作ってしまうのですね。びっくりしました。

下からそっと見上げるだけですので、巣の中に卵があるのかないのかわかりませんでしたが、数日前に無事にヒナが孵りました。

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どうやらヒナは3羽いるようです。
親鳥が巣の近くに来ると大きく首を伸ばして餌をねだっています。
人間が近くにいると親鳥は巣に戻ってきませんので、人間は早々に退散です。
元気に育ってくれるのを楽しみにしています!

第2回 保護者講座

連日の猛暑の中、今回も約120名の保護者のみなさまにご参加いただき、
第2回目の保護者講座を実施いたしました。

この講座は原則として1回完結型で内容を作っているのですが、
リピート率が高いため、各回の内容が連携するようにも配慮しています。

今回の講座のコンテンツは以下の3つ。

 ・わが子に負けるな。アラフォーだって進化する。
 ・今を語れる親になろう。
 ・ビジネス思考力をアップさせるコツ。

前回の講座では「コミュニケーション」に焦点を当て、
「言わねばわからない親になりましょう」
と、講座をまとめました。

今回はその内容を受けて、「親も学ぶ。学べば進化する」という切り口から
講座をスタートさせました。

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「論題(テーマ)を明確に意図すること」
「他者意識を常にもっていること」
「論理的であること」=「わかりやすい筋道が意図されていること」

これらについて子育ての場面から、職場での人間関係や仕事の進め方などについても
取り上げさせていただき、一緒に勉強していきました。

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保護者のみなさんは、話題によって「学生」の顔になったり、「親」の顔になったり、
「職業人」の顔になったりと、非常に豊かな表情で話を聞いてくださいます。
真剣にメモをとっていらっしゃる場面もあれば、爆笑の場面もあり、
今回もあっという間の70分間でした。(実際はもう少し延長してしまいましたが)

今回のまとめは、「子育ての企画書を作ろう」。

講座後のアンケートにも、
「今日、さっそく作ってみます」
と書いてくださった方が多く、「お話しして良かったなあ」と、心からうれしく思いました。

また、
「前回の講座で勉強したことを実践しています。」
「子どもとのコミュニケーションが少しずつ上手にとれるようになってきました。」
など、前回の講座からの前進ぶりを書いてくださった方もたくさんいらっしゃり、
次回の講座への、このうえない励みとなりました。

参加してくださったみなさま、ありがとうございました。
第3回講座は2学期の開催となります。
次回もこの講座でお会いできることを、心より楽しみにしております。

学校説明会&ミニ講演会

7月6日(土)、今年度の学校説明会が今日から始まりました。
夏期の学校説明会は、今回を含めて3回実施する予定です。

関東地方で梅雨明けしたこの日は、朝からぐんぐん気温が上昇し、
猛暑の中での開催となりました。

約90分間の説明会後には、「論理エンジン講座」も行いました。

ご来校いただきました受験生のみなさんならびに保護者のみなさま、
ありがとうございました。

説明会の模様や「論理エンジン講座」の内容については、これからもこのブログで
紹介していくつもりです。

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説明会が終わった後は、久喜市に移動し、夜7時からミニ講演会を行いました。
これは県内の塾が主催なさった企画で、講師としてお招きいただきました。
中学3年生とその保護者を中心として、約40名の方々がお集まりくださっていました。
今回お話ししたテーマは「日本語コミュニケーション」です。

これから高校入試に向けて、厳しい夏を乗り越えていくためには、何よりも高い「志」が
必要です。
その「志」をどのように創っていくか、高めていくか、サポートしていくかといった点について、
コミュニケーション力とのかかわりに注目してお話しさせていただきました。

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みなさん熱心に聴いてくださり、あっという間の1時間でした。

いろいろな塾が主催なさる企画でお話しすることは多いのですが、その大多数が「説明会」ですので、学校の説明、いわば「宣伝」が中心となりがちです。
今回のようにテーマをもってお話しできる機会はあまりないので、とても気持ちよくお話しさせていただくことができました。(本当は宣伝もしてこなければいけなかったのかもしれませんが…)

今週はいよいよ期末考査の週になります。
S類のみんなも一生懸命に準備をしていることでしょうね。
いつも言っていることですが、しっかりと実力が出し切れるように、
学習にはとどめを刺してきてくださいね!
プロフィール

2000年度より開智学園の教育理念を具現化するための新教育システムの構築に取り組み、2005年度に「S類」をスタートさせる。独自に開発した【S類メソッド】の柱の一つに『論理エンジン』を位置づけ、3つの力(論理的思考力、判断力、表現力)の総合体としての「智力」の育成に大きな成果を上げている。また、独自の理論に基づく「ソーシャル・スキルの育成」も人間力の向上に大きな効果をもたらしている。 趣味はギター。

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