今日は名古屋にやってきました。名古屋も桜が満開。暖かな一日です。

今回はN大学付属N中学高等学校の教員研修の講師としてお招きいただきました。
今日の研修は法人全体の研修とのことで、会場はN大学です。
私は国語科の分科会(3時間)を担当させていただくことになっています。
N中学高等学校は『論理エンジン』実践校ですので、以下のプログラムで実施させていただくことにしました。
セッション1:『論理エンジン』の、理念と指導スタイルについて
セッション2:『論理エンジン』の、導入期指導について
セッション3:『論理エンジン』の、1年間指導のゴールイメージについて
セッション1では、主に開智での実践例などを挙げながら、指導者の「指導意図」を同じ方向に向けていくことの重要性などをお話ししました。


今回の研修は時間が豊富にあります。そのような環境の中で、先生方に研修の実効を上げていただくためには、積極的にかかわっていただく必要があります。
講座(授業)への積極的なかかわりといえば…そう、「学びあい」です。
この研修でも「学びあい」を取り入れさせていただきました。
セッション2のテーマは「導入期指導」です。ここではOS1の「プロローグ」を教材とし、1年間の「最初の授業」の指導案を考えていただきました。
まずは各自で立案し、そのあとグループで検討していきます。『論理エンジン』は「導入期」の指導が極めて重要であるので、先生方にはじっくりと考えていただきました。


各グループは、教師歴などに偏りが出ないように編成したので、いろいろな切り口からの案が話し合われています。
ある程度話し合いが進んだところで、各グループから1名の先生に「5分間の模擬授業」をしていただくことにしました。
突然のリクエストでしたが、どの先生も個性豊かな導入授業を展開されています。






生徒の指名読みから入る先生、独自の具体例を挙げて、そこから指導の主眼へと展開していく先生など、いろいろな手法が発表され、私を含めて参加した先生方全員が、自分の授業に生かせる「種」を手に入れることができました。
生徒役となる他の先生たちも、生徒がしそうな反応を返すなど、積極的にかかわってくださり、時には笑いも起こるなど、楽しく、そして実り多い模擬授業となりました。
セッション3は1年間の総括授業がテーマです。1年間の指導過程について、私がざっとお話しし、それを踏まえて「3学期に行う指導」について検討していただきました。教材には教科書の文章を利用しました。


ここでも「グループ討論→模擬授業」を目論んでいたのですが、私の時間配分のまずさから時間が無くなってしまい、発表していただくことができませんでした。
しかし、セッション2以上に充実していた先生方の議論は、「これはいい授業になる」と確信できるものばかりでした。


終わってみれば、あっという間の3時間でした。私だけでなく、参加した先生方にも同じような感想を持っていただけたようで、ひとまずは安堵の気持ちで会場を後にすることができました。
N中学高等学校の先生方、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。
今回の研修を通して、私も非常に多くのことを学ばせていただきました。そして、名古屋にも『論理エンジン』の指導に一生懸命に取り組んでいる仲間がたくさんいることに、大きな勇気をいただきました。
これからも一緒に『論理エンジン』の指導法を開発していきましょう。
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今夜は名古屋泊。明日は愛知県内の、別の高校の先生方とお会いすることになっています。
こちらの学校からは「『論理エンジン』の、教科指導の枠を超えた、活用可能性について」とのリクエストをいただいております。
明日も楽しみです!