2学期になってから3校目の授業見学です。
今日の授業はディベート学習のまとめです。
前回までの4時間の学習を通して、生徒たちは立論の作成・情報の収集と分析、
そしてサンプルディベートを終えています。
今回の授業は、互選によって選ばれた2チームによるディベートマッチから始まりました。
〇 論題は「日本は死刑制度を廃止すべきである。」
肯定側から論題の定義がなされ、立論の陳述が行われます。
〇 作戦タイムです。ジャッジはジャッジシートの記入を行います。
〇 質疑応答そして論戦へと進んでいきます。
この後、結論の陳述を経て、最終ジャッジとなります。
今回のディベートマッチでは肯定側(死刑制度の廃止を主張)の勝利となりました。
ディベートマッチ終了後は、ディベートテキストを使って、ディベート学習の総復習を行います。
使用するディベートテキストは、『思考ルート』の別冊テキストです。
ディベート学習において取り組む立論の作成ルートは、論説文の読解ルートの逆ルートになって
いますが、生徒たちは、このことを「意図的に」とらえることができていません。
もちろん「体験的に」理解している生徒はたくさんいますが、その状態は感覚的理解にすぎず、
そのような経験を単純に積み重ねさせても、論理的な思考力の育成にはつながりません。
立論の作成においても、論説文の読解においても、どこに目を向けて論理を構築あるいは理解
していくのかを「わざわざ」意図させることが極めて重要です。
意図的な学習は、生徒にとっての「学習目的の明確化」をもたらすと同時に、学習効果の飛躍的な向上が見込める方法といえます。
今回の授業では『論理エンジン』のOS2:レベル15・16を使って、「話題と主張」(ディベートでは
「論題」と「立場」)について整理し、主張と論拠との関係について確認しました。
個人で問題に取り組んだ後は、いつものようにグループになって解説づくりです。
論理エンジンの各設問について、指名されたグループが解説していきます。
解答がある程度の長さの文章になる部分については、黒板を使って解説します。
最後に全体を整理して、まとめとします。
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ご来校いただきましたS学園の先生方、ご参観いただき、ありがとうございました。
授業後の情報交換会ではとても参考となるお話を伺うことができました。
これからも継続的に実践交流をさせていただければと思います。
今日で2学期の現代文の授業は終了です。
今週後半からは学期末考査。そして25日からは年またぎの冬期講習が始まります。