本日は開智未来中学高等学校(埼玉県加須市)が会場です。
開智未来中学高等学校は、本年4月に開校したばかりの、
開智学園の中では最も新しい学校ですが、
未来という言葉が表わすように、次代を担う子供たちに最先端の
教育メソッドを取り入れ、指導しています。
未来メソッドは受け売りではなく、校長(関根均先生)が開発した
「学びのサプリ」を基盤に成り立っています。
また、『論理エンジン』も中学校・高校の両方で導入しています。
中学校では『システム中学国語』も併せて取り入れています。
いよいよ、学園の専任教員、約250名が一堂に会する、
年間2回行われる、大規模な研修がスタートしました。
本日の研修は、午前中に研究授業参観、午後は校長による「教えのサプリ」
および、教科別研究協議といった内容です。
国語科の研究授業では、中学校・高等学校ともに『論理エンジン』をベースとした
授業が行われました。
未来中学高等学校の国語の授業は、上の写真にもあるように、基本として
「生徒が」授業を進めていきます。
また、複数クラスを合併して行ったり、学びあいが効果的に進むように、
通常教室ではなく、小ホールタイプの教室で日常的に授業が行われます。
教科書を単元進行で教えていったり、『論理エンジン』をドリルのように
教えていくといったことは全くありません。
これは私が勤務する開智高校(高等部)でも同様ですが、『論理エンジン』
によって「日常生活に困らない程度の日本語力」からの「意図的な脱却」を
徹底的に指導しながら、論理的思考力・判断力・表現力を、いろいろな
角度から育成できるような「自校開発プログラム(教材)」に沿って、指導
しています。
私は中学生に対する指導経験が乏しいので、特に中学部の授業は発見が
多く、とても勉強になりました。
中学生は、高校生に比べて論理のとらえ方に緩い面がみられたり、
日常言語による文意把握に流れてしまうような面は、当然あるのですが、
一方で、のびやかな思考ができるので、学びあいも活発で、
教師が気付かないような発見をする生徒がいたり、大人とは違った切り口から
発表をしていく生徒がいたりと、実に多彩です。
中学生の持つ可能性の豊かさに感動するとともに、それを着実にサポートし、
伸ばしてこられたH教諭の指導力の素晴らしさにも感動した授業でした。