2学期に向けて

 梅雨明けから極端に暑くなった今年の夏も、まもなく終わりです。
 本校では明日から夏期講習第6タームが始まり、30日(金)から2学期が始まります。

 2学期には体育祭や修学旅行など大きな行事が月ごとに計画されているため、生徒にとっては勉強と生活のリズムをつかむのが難しい時期になります。そのような状況だからこそ、すべての生徒が主体的に行事や学びに向き合えるようなサポートをすることが、われわれ開智の教員の重要な役割となります。

 私の授業では「ディベート」が2学期のメインテーマとなります。
 今年もディベートテーマは生徒から公募し、投票で決定します。
放課後の時間を体育祭の準備や修学旅行に向けた取り組みに費やす中でディベートの準備もしなければならないので、生徒たちは大忙しになりますが、ここで威力を発揮するのが1学期に経験してきた「学びあい」の学習スタイルです。
 学びあいスタイルとは主体的で協働的な学びのスタイルですが、端的に
  ・受身の学習をしない
  ・一人で抱え込まない
学習スタイルと言い換えることもできます。
 すべての生徒が「めあて」を持ち、「責任」を意識しながらともに学びあっていくことで、有意義な「分担」が実現し、効果的な成果につなげることができます。

 ディベートが始まりましたら、ここでも報告していきたいと思います。


1学期終了

 13日に1学期の終業式を行いました。
 本校は2学期の始業が早いので、1学期の終業が多くの学校より一週間ほど早くなっています。

 1学期の現代文の授業は9回(18コマ)でした。
 今年は特にGWの関係もあり、例年であれば11回は実施できているところ、2回分(4コマ)も少ない実施となりました。(そのため、例年1学期に行っている小説指導を2学期に実施することになっています。)

 高校1年生の1学期は「自分の日本語運用能力を正しく自覚する」ことを最重点指導項目としています。「日本語運用能力」を自己点検するにあたって基本となる観点については『思考ルート』で指導し、その上で『OS1』で実際に確認していきます。
 あわせて、私が近年特に力を入れて指導している「リスニング(聴解力)」について2つの素材で指導を行ってきました。

 2学期は小説指導とともに「ディベート」指導が中心の授業展開となります。
 
 ディベートについては、今年の生徒たちがどのようなテーマを設定するのか、楽しみです。

プロフィール

2000年度より開智学園の教育理念を具現化するための新教育システムの構築に取り組み、2005年度に「S類」をスタートさせる。独自に開発した【S類メソッド】の柱の一つに『論理エンジン』を位置づけ、3つの力(論理的思考力、判断力、表現力)の総合体としての「智力」の育成に大きな成果を上げている。また、独自の理論に基づく「ソーシャル・スキルの育成」も人間力の向上に大きな効果をもたらしている。 趣味はギター。

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