勝負の年末年始

 年内の冬期講習が無事終わりました。年始は5日から再開します。
 埼玉、東京ではCOVID-19の感染は拡大する一方で、埼玉県の高校では冬休みの部活動の原則禁止が1月17日まで延長されました。
 この期限設定はいよいよ間近に迫った共通テスト(新テスト)の日程を意識したものだと思われます。我々現場の高校教師は無事に3年生を大学受験に送り出せるのか、また共通テスト後すぐに行われる高校入試を無事に実施できるのか、不安ばかりの年越しとなりました。
 例年であれば生徒の学力あるいは受験校のことで気をもむ時期ですが、今年は全く違います。特に大都市圏、特に首都圏にある高校では、そうはいかない状況です。
 受験のプレッシャーだけでも相当なはずなのに、加えてコロナ感染へのプレッシャーも抱えなければならない受験生の気持ちを考えるにつけ、あまりに無力な自分自身を情けなく思う日々です。

中間考査を終えて

 更新ができておらず、申し訳ありません。
 先日、延び延びになっていた体育祭そして2学期の中間考査が終わりました。
 この時期は例年であれば2年生は修学旅行に出かけている時期ですが、今年は中止となり、何となく間延びした日常になっています。
 現代文の授業ではディベートの取り組みが終わったところです。今年は1学期の授業時間数が少なくなってしまったこともあり、ディベートに取り組む時間数を例年の7割程度に削減せざるを得なかったため、生徒にとっても私にとってもあわただしい展開となってしまいました。
 とはいうものの、ディベートは現代文学習において最強のツールです。授業で行うディベートは、ディベートマッチを上手に行うことができるようになることを目的とはしおらず、ディベートマッチに向かうプロセスを丁寧に、目的的に生徒たちがたどっていくことを目的としています。
 今年のクラスは32名。4名グループが8班できますので、取り上げる論題は4つになります。例年通り、論題は生徒が考えてきたものの中から投票により決定し、どの論題を扱うか、肯定か否定かについてもすべて抽選によって決定しました。
 PREP法による思考ルートの構築を通して、各班とも短い準備時間にもかかわらず、論理的なディベートが行えたと評価しています。
 今年度は年間指導計画の組み換えを余儀なくされているため、OSの指導も書か切り詰めて行っています。まもなくOS2が終了します。
プロフィール

2000年度より開智学園の教育理念を具現化するための新教育システムの構築に取り組み、2005年度に「S類」をスタートさせる。独自に開発した【S類メソッド】の柱の一つに『論理エンジン』を位置づけ、3つの力(論理的思考力、判断力、表現力)の総合体としての「智力」の育成に大きな成果を上げている。また、独自の理論に基づく「ソーシャル・スキルの育成」も人間力の向上に大きな効果をもたらしている。 趣味はギター。

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