独習合宿に行ってきました! その1

恒例の「S類独習合宿」が7月29日~8月1日の3泊4日で行われました。

今年度からは実施地を那須高原から静岡県熱海市に移し、S類の1.2年生約260名とともに勉強漬けの4日間を過ごしてきました。

この合宿では「学力を伸ばす」こと以上に大切な目的があります。それは「精神力を鍛える」ことです。
自分に負けない強い心は、大学受験だけでなく、生きていくうえでとても大切ですよね。でも「心を鍛える」ことは口で言うほど簡単ではありません。だから「みんなで力を合わせて、励ましあいながら」鍛えていくのです。

その「精神力」を鍛えるためのツールが、S類生の場合には「学習」です。
合宿では毎日10時間以上の学習時間が用意されていますが、その半分は「独習」と呼ばれる時間です。


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独習では学習内容・使用教材・学習時間をすべて自分で決めなければならないので、実行だけでなく、準備も大変です。
でも、自分のスタイルで勉強できるのは大きな魅力です。

Arpeggioって?

  はじめまして。加藤です。

 今日からこの場所を使ってみなさんと楽しくコミュニケーションしていきたいと思います。取り上げる話題も日本語についてだけでなく、広くいろいろなことに目を向けていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。

 さて、記念すべき第1回目の話題は、このブログのタイトルである「Arpeggio(アルペジオ)」です。

 Arpeggioというのはギターなどの弦楽器やヒアノ、シンセサイザなどの鍵盤楽器の演奏方法の一つで、ウィキペディアによると「和音を構成する音を一音ずつ低いものから(または、高いものから)順番に弾いてゆくことで、リズム感や深みを演出する演奏方法」とのことです。
 
 私は趣味でアコースティック・ギターを弾くのですが、いろいろある奏法の中でもArpeggioは一番気に入っている弾き方です。和音(コード)をジャーンと鳴らすストロークも良いですが、私は一つ一つの音の響きや色が際立つArpeggioに格別の魅力を感じています。
 
 
 音楽と言葉…印象は全く異なるこの二つの間にも共通点があります。それはともに「記号」であるという点です。一定の決まりごとがあってそれに従って表現されたり、理解されたりします。

 逆にとても大きな違いもあります。音楽は「和音」を一つの楽器を使って、一人の演奏者がいっぺんに表現することができます。しかし「言葉」にはそれができません。表現しようとすると、言葉は必ず1列に並んでしまいます。

 Arpeggioは音楽の表現方法の一つですが、一つ一つの記号を1列に並べて表現するところはとても「言葉」的だと私は思います。
 Arpeggioが一つ一つの音を大切に表現し、全体としてリズム感や深みのある音楽を奏でるように、一つ一つの言葉を大切に表現して、全体として美しい日本語で、深みのある内容を表現していきたい…そんな想いを、このブログのタイトルに込めました。


 このブログを通じて、多くのみなさんと日本語の魅力などについてお話しできればと思っています。

また、開智高校のお話などもたくさんしていきたいと思っています。

 どうぞ、末永くよろしくお願いします。

プロフィール

2000年度より開智学園の教育理念を具現化するための新教育システムの構築に取り組み、2005年度に「S類」をスタートさせる。独自に開発した【S類メソッド】の柱の一つに『論理エンジン』を位置づけ、3つの力(論理的思考力、判断力、表現力)の総合体としての「智力」の育成に大きな成果を上げている。また、独自の理論に基づく「ソーシャル・スキルの育成」も人間力の向上に大きな効果をもたらしている。 趣味はギター。

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