秋期独習合宿Cターム

今週の月曜日、12日からの2泊3日で行われた秋期独習合宿Cタームが
本日、無事に終了しました。
これでS類生1・2年生の合宿はすべて終了です。

CタームはS類1・2年の女子全員が対象です。

秋期合宿は通常の学校生活の中で行われるので、大きな環境の変化は
ないのですが、食事のときなどは、「女子高」さながらの雰囲気となり、
いつもの食堂が違った空間になったようにも感じられます。

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ダイエットのためと言って、ご飯を半分残している子も、ポテトチップと
チョコレートはちゃんと(たくさん?)持ってきているあたりは、まさに
「高校生らしい」といえるのでしょうか?


夜の独習は「S類スタイル」で実施しました。
独習であるのに、机を班の形にして行うのが大きな特徴です。

このスタイルのメリットは、「友達の独習の様子が見える」ことにあります。

普段から一緒に勉強している友達が、日常の学校生活のリズムの中で
どんな教科の、どんな学習をしているのか。どんな教材を使って勉強しているのか
といったことが相互に観察できるのです。

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夏の独習合宿のように、日中の学習プログラムも合宿用に組まれているのとは異なり、
秋期合宿では、日中は通常の時間割で学習するため、独習の内容も翌日の時間割から
少なからず影響を受けます。

同じ量のリーダーの予習をしていても、自分の半分の時間でこなしてしまう様子を
目の当たりにしたり、翌日の漢字小テストに、自分では考えられないほどの真剣さで
準備している友達を発見したりと、お互いに刺激しあえるのがこのスタイルの特徴なのです。


まるで真夏が戻ってきたかのような気候の中での合宿でしたが、大きく体調を崩す生徒もなく、
無事に終了でき、ほっとしています。

生徒のみなさん、お疲れ様でした。

母国語がわからない?①

言葉をテーマにしたブログとしてスタートしたはずでしたが、
気がついてみれば開智高校の行事を追いかける内容ばかりで…。

そこで今回は「言葉」について取り上げたいと思います。

私は教育学部で学んだ人間ですので、専門は?と聞かれれば
教育学ということになるわけですが、教育学部の人間にも指導教科としての
専門科目というのがあり、私の場合には国語、特に国語学を中心に学んできました。

国語科の教員の中で、国語学専攻の教員というのはかなり少なく、
(あくまでも私の個人的な感覚ですが)国語学というのは「亜流」な感じがします。
お酒を酌み交わしながら作家論、作品論に花を咲かせるというのは「絵になる」
光景ですが、「この助動詞の使い方は…」なんていう会話は、まあ「絵にならない」
ですよね。

しかし、そんな地味な国語学(日本語学)ですが、光を当ててみると意外と面白い
面もあるのです。

私たちは日本語を身につける過程で「意図的な学習」はほとんど行いません。
自然と身についていくのですね。
このことは何も日本語に限ったことではなく、あらゆる言語において、それを
母国語として身につける過程では共通していることなのですが、この事実は
人間に多くの利益をもたらすとともに、同じくらいの不利益ももたらしています。
この点については別な機会にお話しするとして、
今回は「自然に身につけたからこそ、うまく説明することができない日本語」の
例などを紹介してみます。

① 加藤先生から本を借りました。
② 図書館から本を借りました。

①・②の文は「正しい」ですか?

両方とも「正しい」ですね。ちゃんと日本語として通用します。

③ 加藤先生に本を借りました。
④ 図書館に本を借りました。

こちらはどうでしょうか?
③は日本語として通用しますが、④は「おかしな」感じがしますよね。

①②で用いられている「から」の場合にはどちらも通用するのに、
③④で用いられている「に」の場合には通用しないケースがある。

この「違い」について、日本語を「自然と身につけた」私たちは、
「感覚で」「なんとなく」わかっているため、意図なく自然に、しかも正しく
使い分けているわけです。

しかし、これら①~④の使い分けについて、たとえば日本語を習い始めた外国人に
きちんと説明できるかというとかなり怪しい。日本人なのに…。

もちろん、いちいちそんなことに気をまわしていたら、日常生活に支障が出てしまい
ますから、説明できなくて構わないのですが、時折ふと自分が使っている日本語を
振り返ってみると、意外な発見があるかもしれません。

プロフィール

2000年度より開智学園の教育理念を具現化するための新教育システムの構築に取り組み、2005年度に「S類」をスタートさせる。独自に開発した【S類メソッド】の柱の一つに『論理エンジン』を位置づけ、3つの力(論理的思考力、判断力、表現力)の総合体としての「智力」の育成に大きな成果を上げている。また、独自の理論に基づく「ソーシャル・スキルの育成」も人間力の向上に大きな効果をもたらしている。 趣味はギター。

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