母国語がわからない?②

「日本語は難しい」とは、しばしば聞くセリフです。

確かに20数個の文字(=記号)の組み合わせで表現する言語に比べると、
いくつかの面においては「面倒くさい」言語かもしれません。
英語などの場合には「意味は分からなくても、読める(発音できる)」
ということがあるかもしれませんが、
日本語の場合には、すべてひらがな・カタカナであれば話は別ですが、
漢字かな交じり文になると、一定量の知識がないと読むこと(発音すること)
もできません。

しかし、私は「日本語が難しく感じられてしまう」もっと大きな原因は
「二つの意味の存在」にあると思います。

二つの意味とは「語彙的な意味」と「文法的な意味」のことです。
「自立語が持つ意味」と「付属語が持つ意味」とも言えます。

前々回の記事で、助詞の「に」と「から」との使い分けについて紹介しましたが、
これなども助詞が持つ文法的意味や用法の縛りに由来するものです。

それ以外にも、日本語を「学校文法」に基づいて分析すると、たとえば
こんなことになります。

「書いた」=「カ行五段活用動詞『書く』の連用形イ音便」+「過去の助動詞『た』の終止形」

かなり「面倒くさい」ですよね。

動詞にはいくつもの「活用の種類」があって、いくつもの「活用形」がある。
そのうえ「例外」としての音便形などが存在し、さらに複雑になっている。

しかも、この「た」は、文法的意味として「過去・完了・存続・確認」などを持ち、
活用の仕方は「特殊型」といわれる…。

日本語にいくつの動詞、というよりいくつの自立語があるか知りませんが、
それらについての「語彙的な意味」(しかも、これも1つじゃない!)を覚えたうえで、
文法的な性質も対応させて覚えなくてはならない。

そしてそれに輪をかけるのが付属語が持つ「文法的意味」です。

英語であれば「wrote」は「write」の「過去形」という説明(理解)で済むのに、
日本語だと、先ほどのような分析をしたうえで、
「『書いた』は過去のことを表している」と理解しなくてはならないのです。

このあたりが、日本語を「難しい」と感じさせてしまう原因のような気がするのです。

まあ、本居宣長さんあたりからの伝統なので、仕方がないのですが、
この「日本語文法」(古典文法を含めて)、もっと簡単に整理したいですよね。

とはいうものの、文法あっての言葉ではなく、言葉あっての文法ですから
文法を作ってそれに言葉を合わせることはできないのですが…。

秋期独習合宿Cターム

今週の月曜日、12日からの2泊3日で行われた秋期独習合宿Cタームが
本日、無事に終了しました。
これでS類生1・2年生の合宿はすべて終了です。

CタームはS類1・2年の女子全員が対象です。

秋期合宿は通常の学校生活の中で行われるので、大きな環境の変化は
ないのですが、食事のときなどは、「女子高」さながらの雰囲気となり、
いつもの食堂が違った空間になったようにも感じられます。

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ダイエットのためと言って、ご飯を半分残している子も、ポテトチップと
チョコレートはちゃんと(たくさん?)持ってきているあたりは、まさに
「高校生らしい」といえるのでしょうか?


夜の独習は「S類スタイル」で実施しました。
独習であるのに、机を班の形にして行うのが大きな特徴です。

このスタイルのメリットは、「友達の独習の様子が見える」ことにあります。

普段から一緒に勉強している友達が、日常の学校生活のリズムの中で
どんな教科の、どんな学習をしているのか。どんな教材を使って勉強しているのか
といったことが相互に観察できるのです。

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夏の独習合宿のように、日中の学習プログラムも合宿用に組まれているのとは異なり、
秋期合宿では、日中は通常の時間割で学習するため、独習の内容も翌日の時間割から
少なからず影響を受けます。

同じ量のリーダーの予習をしていても、自分の半分の時間でこなしてしまう様子を
目の当たりにしたり、翌日の漢字小テストに、自分では考えられないほどの真剣さで
準備している友達を発見したりと、お互いに刺激しあえるのがこのスタイルの特徴なのです。


まるで真夏が戻ってきたかのような気候の中での合宿でしたが、大きく体調を崩す生徒もなく、
無事に終了でき、ほっとしています。

生徒のみなさん、お疲れ様でした。
プロフィール

2000年度より開智学園の教育理念を具現化するための新教育システムの構築に取り組み、2005年度に「S類」をスタートさせる。独自に開発した【S類メソッド】の柱の一つに『論理エンジン』を位置づけ、3つの力(論理的思考力、判断力、表現力)の総合体としての「智力」の育成に大きな成果を上げている。また、独自の理論に基づく「ソーシャル・スキルの育成」も人間力の向上に大きな効果をもたらしている。 趣味はギター。

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